【SEO対策事例】ニッチなサービス業界でのSEO対策

更新日: 2024.04.03

【SEO対策事例】ニッチなサービス業界でのSEO対策

はじめに

ニッチなサービス業界におけるSEO対策では、一般的な業界よりも業界に特化したアプローチが必要です。

今回はクリエイティブに関するニッチな商材を扱うサービスを提供する企業の事例をもとに、ニッチな業界でのSEO対策とその重要性について解説します。

SEO対策の目的

今回のSEO対策における目的としては、お問い合わせ数(CV)の増加を目的としたサイトへの流入数増加です。
しかし、ニッチな商材を扱っているため、ターゲットとなるユーザーの母数には限りがあります。

そこで、まずは目的達成のために、SEO対策の余地がどの程度あるのかを確認しました。

現状の課題

SEO対策の余地を探るために、内部対策を調査したところ、サイトにいくつかの課題が見つかりました。

課題1:対策すべきキーワードが盛り込まれていない

サイト内のtitleタグや見出しタグ(hタグ)など、対策するべき箇所に盛り込むべきキーワードが入っていなかったり、設定されていない箇所が存在しておりました。

このような場合、検索エンジンはサイトやページの内容を正しく理解できず、適切な検索結果として表示されにくくなります。

課題2:流入を獲得できているキーワードが少ない

企業名での検索(指名系キーワード)による流入が大多数を占めており、その他のキーワードでの流入獲得が不足していました。

対策すべきキーワードの選定が適切でなかったり、業界において競争率の高いキーワードにおける対策が十分でなかったりしたため、上位表示を獲得できていない状況です。

SEO対策に必要な要素

SEO対策を行う上で重要とされる要素は大きく分けると以下の3つです。

内部SEO対策

サイトを検索エンジンが巡回し、内容を理解してもらいやすくするために、WEBサイト内のディレクトリやtitleタグ、hタグといった内部構造、加えてページ内のコンテンツやレイアウトを最適化することが重要な要素のひとつです。

内部SEO対策施策としては、HTMLでのメタタグの設置、キーワードの設置、内部リンク(クロスリンク)構築、コンテンツの最適化、といったものが挙げられます。
獲得したいキーワードを選定し、高品質なコンテンツを作成したとしても、サイト全体が見づらければ、ユーザーはサイトから離れてしまいます。

パンくずリストや内部リンクなど、サイトの回遊性を改善することで、ユーザーに多くのページを閲覧してもらい、サービスへの理解が深まれば、CVに繋がりやすくなります。

検索ニーズに合わせたコンテンツの作成

キーワードの意図の深掘り、ページテーマの明確化を行い、その上で検索キーワードの意図と合致するページの作成を行う必要があります。
これには、独自性、ページの品質が保たれていることが前提とされています。

E-E-A-T

E-E-A-Tとは、「Experience=経験」「Expertise=専門性」「Authoritativeness=権威性」「Trustworthiness=信頼性」の4つで構成された、Googleが品質評価ガイドラインの中で言及している、「Googleが考える、高品質なコンテンツに必要な要素」となります。
より効果的なSEO対策を行うためには、この「E-E-A-T」の理解が必須です。

このE-E-A-Tの考え方をもとに、ユーザーが実際に読んで、理解しやすいコンテンツを提供することが重要となります。

業界での権威性や、実際の体験に基づいた内容など、E-E-A-Tが反映されたコンテンツを作成することで、ユーザーからの評価を得ることができるでしょう。

E-E-A-Tについての詳細は、こちらの記事でご紹介しております。

専門知識が反映された高品質なコンテンツを作成し、サイトの品質を高めましょう。

課題解決のための施策

対策キーワードの選定

ニッチな業界でSEO対策を行う場合、特に重要となるのが「ロングテールキーワード」です。
一般的なキーワードよりも、特定の検索意図に合致したキーワードがロングテールキーワードと呼ばれます。

例えば「SEOとは」で検索するよりも、「SEO 対策 依頼」で検索するユーザーの方が、ボリュームとしては少なくなりますが、同時に対策を行っている企業も少なくなり競合性も低くなるため、上位表示を獲得できる可能性も高まります。
その結果、分母は少なくとも、よりコンテンツへのニーズが強いユーザーを獲得しやすくなるため、流入が改善される可能性があります。

キーワードに含まれるユーザーの意図を正しく理解し、キーワードを選定することで、ユーザーが求めているコンテンツを作成することが可能です。

今回のケースでは流入数増加だけではなく、ターゲットユーザーの全体数に限りがあるため、流入ユーザーにCV数増加施策を行う必要がありました。

そこでまずは「サービス名×会社」や「サービス名×依頼」のように、依頼をしたいといったニーズが顕在化しているユーザーに対して、それらのニーズを満たすロングテールキーワードの対策を行いました。

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サイト内コンテンツにおけるテーマ性の確立

また、当該のサイトにおいては、ある特定のページに多くのコンテンツや情報を集約していました。つまり、「料金」関連のキーワードやサービス内容に関連するキーワードといった、検索ニーズの異なるキーワードを同じページでSEO対策しているような状況でした。

結果、そのページのテーマ性が定まらず、どのキーワード群においても順位を獲得しづらい状態となっていました。

そこで、料金に関連するコンテンツや情報は料金ページ、サービス内容の詳細に関するコンテンツはサービス詳細ページというように、それぞれのページを作成することでページのテーマ性を定める施策を行いました。

施策実施の結果

上記の施策を行ったことで、前述のサービス名かけ合わせのキーワードをはじめとする複数のキーワードで上位を獲得するようになりました。中には、それまで上位からはやや遠い順位に位置していたキーワードにおいて、上位を獲得しているケースも見られました。

また、それまで特定のページのみ順位を獲得していた状況から、新規作成した複数ページにおいて上位を獲得することにより、自然検索における集客の入り口が広がり、流入ユーザー数の増加に繋げることができました。

まとめ

ニッチな業界であっても、SEO対策は有効な施策であると言えます。
まずはキーワードの選定を適切に行い、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを作成しましょう。

また、理解のしやすい文章であったり、信頼のできるコンテンツを作成するだけではなく、サイト全体の回遊性も意識することで、訪れるユーザーにより良い体験を提供することが大切です。

いかがでしたでしょうか?皆さんにとって有用なコンテンツとなっていれば幸いです。

また、本記事に関連した内容を、下記セミナーでより詳細に解説しています。よろしければ是非ご参加ください。

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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