集客手法としてのSEO対策のメリット・デメリット

更新日: 2024.05.15

SEO対策のメリット・デメリット
SEO対策が、「自然検索でWEBサイトへの集客を行う為の対策であることは知っているが、具体的にどのような効果やメリットがあるのかを知らない」という人のために、本記事ではSEO対策が効果を発揮しやすい業界・企業を踏まえ、SEO対策のメリットとデメリットを紹介します。

 

SEO対策が効果的な企業とは

SEO対策が効果的な企業の一例は以下のようなものが挙げられます。

● Google検索等で情報を比較しやすい商品やサービスを扱う企業
● WEBにおける強い競合がいない企業

それぞれ解説していくので、自社の業界はSEO対策を行うべきかどうかチェックしてみてください。

ネット検索で情報を比較しやすい商品やサービスを提供する企業

SEO対策によって既にブランドイメージを確立し、固定のファンを多く抱える企業が強い業界で勝負することは簡単とは言えません。もちろん、そういった巨大な競合に打ち勝つことも不可能ではありませんが、こういった業界ですぐに結果を出すことは現実的ではないでしょう。

対して、提供される商品やサービスについてネット上で複数の情報が比較検討されやすい業界はSEO対策が効果的と言えます。検索ユーザーは検索結果の上位にあるものをクリックしやすい傾向にあり、また順位が下になるにつれて顕著にクリックされづらくなっていきます。
SEO対策によってショップサイトなどが上位表示されていれば、ユーザーにニーズが発生したときに購入の選択肢に入りやすくなります。

強い競合がいない企業

この項目で言う「強い競合」とは、特定のジャンルにおいて強い権威性や専門性を持っている企業のことです。SEOの順位は、ライバルとなるサイトとの相対評価で決まります。

数あるサイトの中で「もっともコンテンツの量や質が充実しており、歴が長く、運営者の権威や専門性が高い」と評価されるサイトが1位に表示されることが多いです。

実際は、これらの要素が複合的に判断されて順位が決まっているため、医療や金融などの権威や専門性が特に重視されるジャンルの場合、やはり病院や銀行など権威ある専門機関がSEOの上位を占めることが多いです。逆に強力な権威や専門性が必要とされない良質なコンテンツを用意可能な業界は、SEO対策の効果をスピード感を持って感じることができるでしょう。

SEO対策のメリット

SEO対策の主なメリットは以下のとおりです。
・長期的に見て費用対効果が高い
・顕在層、潜在顧客へのリーチが可能になる
WEB広告と異なり、資産になる

SEO対策の具体的なメリットを知っておけば、実際に施策に取り組むときにも役立ちます。

長期的に見て費用対効果が高い

SEO対策は継続すればするほど費用対効果が高くなることが多いです。広告運用は即効性が高いが掛け捨てであるのに対して、上位表示に成功したあとは情報の更新や、定期的なメンテナンスで長期的に集客できます。

上位表示によって自社サイトへの流入がどれだけ増えても、発生する費用はサーバーやドメインの維持費用などです。広告で集客する際のようにクリック数やアクセス数が増えても、プラスで費用が発生することはありません。
SEO対策は、集客のために多くの予算を用意できない場合の選択肢にもなるでしょう。

顕在層、潜在顧客へのリーチが可能になる

SEO対策を行えば、ニーズを自覚していない潜在顧客を含む潜在層や、ニーズをすでに自覚している顕在層の双方にリーチすることが可能です。

潜在顧客とは、潜在的に悩みや欲求に気づいていても、検索や調査といった具体的な行動には至っていないユーザーのことを指します。このようなユーザーの場合、悩みやニーズに基づいた訴求を行えば、見込み客や顧客になる可能性を上げることができます。

一例として、興味本位でスマートフォンの最新機種の性能を検索しているユーザーに対し、そのスマートフォンの魅力や便利な日常使いの方法などを訴求するといったケースです。それまで購入の意思がなくとも、コンテンツの内容でニーズを刺激し高めることで見込み客、もしくは顧客に変えることができます。

顕在層に関しては、ニーズをすでに自覚しているユーザーであるため、自分の欲求を満たす商品やサービスがあればすぐにでも購入する状態です。このような場合、顕在層のユーザーが検索すると考えられるキーワードの対策を行う為のコンテンツを用意し、SEO対策で上位表示させれば高い確率で商品やサービスを購入してくれるようになるでしょう。

SEO対策をしっかり行えば、このようなユーザーを効率よく集めることも可能です。

WEB広告と異なり、貴社の資産になる

WEB広告は、広告の出稿を停止するともちろん集客効果が失われます。それまで、どれだけ運用に費用や労力を費やしていても、運用をやめてしまうと集客できなくなります。

一方でSEO対策を行って上位表示され、集客の窓口として機能し始めたWEBサイトやブログ内のコンテンツは貴社の資産として残ります。上位表示を継続するかぎりアクセスや流入が期待できます。費用も先述のとおり、サーバーやドメイン費用など最低限のみです。

また、自社のサイト内に上位表示されるようなコンテンツが多くあれば、SEO上で優良サイトとして評価されることも見込めるため、追加のコンテンツの評価にも良い影響があります。

SEO対策のデメリット

SEO対策のデメリットは以下のとおりです。

● 効果が出るまでに時間が必要
● コンテンツを作る費用が必要(自社内だと人件費など)
● Googleのアップデートの影響を受けることがある
● 専門的な知見が必要になる

SEO対策にかぎらず、WEB施策にはメリットに合わせてもちろんデメリットも存在します。デメリットを事前に把握しておけば、よくある失敗やミスを効率よく回避することができるケースも多いのでここで紹介します。

効果が出るまでに時間が必要

SEO対策は、WEB施策の中でも例えばWEB広告と比較してすぐに集客効果が出ないこともあります。SEO対策を目的としたコンテンツを作成しようと思い立っても企画立案から作成など投稿するまでにもある程度の時間が必要ですし、投稿されたコンテンツがGoogleなどの検索エンジンのロボットであるクローラーに評価されるまで半年かかることもあります。

さらに、コンテンツがある程度評価されるようになっても、コンテンツの情報を最新の状態に更新したり、リライトを加えたりなど、行うべき作業も発生するなど様々な場面で時間が必要になるケースがあります。

コンテンツを作る費用が必要(自社内だと人件費など)

SEO対策に必要なコンテンツを作るための費用がかかるのもデメリットのひとつです。

ブログを例に挙げると、上位表示を目指すなら良質な記事を例えば100本ほど用意し、検索エンジンからサイト全体の評価を向上させることも必要である場合もあります。良質な記事を1本用意するためには数千円~数万円の費用がかかり、この金額は記事作成を外注するなら外注費用として、自社のリソースで作成するなら人件費として必要です。このほかにも、ブログを投稿するサイトのメンテナンスや既存記事の更新などにも費用が必要なケースもあるでしょう。

Googleのアップデートの影響を受けることがある

SEOは「検索エンジン最適化」という意味ですが、世の中の検索エンジンはほとんどGoogleを使っているので、「SEO=Googleへの対策」と解釈できます。Googleはユーザーファーストという理念を掲げ、ユーザーの利便性を追及するために検索順位を決めるアルゴリズムのアップデートを常日頃から行っています。このアップデートの内容によっては、それまで上位表示されていたサイトが一気に順位下落してしまうケースがあるのです。コンテンツを作成したときにはなかった評価基準がアップデートによって追加されると、その評価基準にのっとって表示順位が入れ替わってしまう可能性があるためSEO対策では、Googleが行うアップデートの最新情報に常に注目することが求められます。

専門的な知見が必要になる

SEO対策は、Googleのアップデートが頻繁に行われる為専門的な知見が必要になるケースも多くあります。また、業種・業界を問わず、自社のWEBサイトやブログを立ち上げる企業も数多く増えています。
SEOのメリット・デメリット
WEBでの集客が一般化しつつある現代においてSEO対策の競争は、これからより激しさを増していくでしょう。このような状況の中でSEO対策で競合に競り勝っていくためには、専門のWEBコンサルティング会社などによるSEO対策に関する知見と提案される施策が必要になるケースも増えていくことが予想されます。

また、そういったWEBコンサルティング会社の力を借りるということは、SEO対策の専門家による施策を知る機会があるということです。コンサルティングを受けながら専門的手法を知り、自社のSEOの知見を蓄積していくことも合わせて可能です。

そういった意味では、SEO対策のコンサルティングを受けることは自社のSEO対策を進める為と自社にSEO対策を始めとしたWEB集客に関する知見を得ることができるという点で2つのメリットがあると言えるでしょう。

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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