SEOにおける構造化データのメリットとデメリットとは?

更新日: 2024.03.26

構造化データのメリットとデメリットとは?
この記事は以下のような方を対象としています。
・WEBサイトのアクセスが伸び悩んでいる方
・構造化データについて知りたい方
・構造化データを設定するメリットとデメリットを知りたい方

「検索した時に上位表示される記事には、なぜ写真が表示されていたり、目立つ表示になっていたりするの?」と言った疑問をお持ちになったことはないでしょうか?
今回ご紹介する「構造化データ」を理解し、取り入れることはこれらの対策として重要な施策の1つになります。

検索エンジンで上位表示されているサイトでは、「構造化データ」や「構造化マークアップ」を活用している可能性があります。構造化データはSEO施策としても使われており、設定にはHTMLなどの知識が必要なため少し手間がかかります。
しかし、このひと手間を加えることで、検索エンジンからサイトの内容を理解してもらいやすくなります。

この記事では構造化データのメリットやデメリットをご紹介します。検索エンジンでヒットした際のサイト表示などで悩んでいる方は参考にしてみてください。

 

構造化データとは何か?

まずは「構造化データ」について解説します。

構造化マークアップとは、「HTMLで書かれた情報が何を意味するのかを、検索エンジンやその他のクローラーに理解できるようタグ付けしたもの」です。その際のデータが構造化データですが、マークアップも含めて「構造化データ」と呼ばれることもあります。

たとえば「株式会社センタード山田太郎」という文字列がサイト内にあったとして「株式会社センタード」が「会社名」であり「山田太郎」が「名前」である、という定義を検索エンジンに伝えるような作業が構造化マークアップです。

構造化データのメリット

ここでは構造化データのメリットをご紹介します。主なメリットは下記の3点です。

・ナレッジグラフで表示される可能性がある
・リッチスニペットで表示される可能性がある
・結果的にクリック数が増える可能性がある

構造化データの一番のメリットは、検索エンジンが内容を理解しやすくなり、リッチスニペット(リッチリザルト)と呼ばれるような通常の検索結果を超えたより詳細な情報を検索エンジンに表示してもらいやすくなります。

例えば検索した際の検索バーの下ではなく、右側に独立して情報が表示されるナレッジグラフも一つの例です。

また、通常の検索結果とは違い「評価の星の数」が表示されたり、検索結果の答えが目立つように表示されたりするのも検索エンジンがWEBサイトの内容を理解している証拠です。

リッチスニペット(リッチリザルト)には様々な種類があり、通常の検索結果よりもサイトの詳細が多く表示されます。
リッチカードやエンリッチ検索など名前はありますが、基本的にはすべてリッチスニペット(リッチリザルト)と呼ばれ、パンくずリストが表示されるものや、画像が表示されるものも含まれます。

リッチスニペット(リッチリザルト)の例を下記にまとめました。

・FAQ が表示される
・カードのように表示される(レシピ検索など)
・別サイトの情報がまとまって上位表示され、一気に比較ができる(求人検索など)
・評価の星が表示される(ホテルや飲食店など)
・パンくずリストが表示される(サイト内のカテゴリが表示される)

ではなぜ構造化データがSEO施策になると言われるかというと、その結果、検索結果において自社サイトが「クリックされやすくなる」可能性があるからです。

リッチリザルトが表示されることで、他のリンクよりも目立つ可能性があります。そのため、クリック数の増加が期待できるでしょう。
どんなにいいWEBサイトでも、クリックされなければ意味はありません。検索エンジンで上位表示されることが、WEBサイトを見てもらうための第一歩になります。上位表示されるには、検索エンジンが分かりやすいように設定し、リッチリザルトを表示させ、クリック数を増やすことも重要です。そのため、構造化データを設定し検索エンジンでヒットしやすいよう準備しておく必要があるでしょう。

構造化データのデメリット

構造化データのメリットをご紹介しましたが、ここからはデメリットや注意点をご紹介します。構造化データを使用する際のデメリットは下記の3点です。

・必ず望んだ表示形式になるわけではない。
・必ずクリック数が増加するわけではない。
・設定のための専門知識が必要。

構造化データを設定したからといって、必ず望んだ表示形式になるわけではありません。リッチリザルトには様々な種類があり、どの表示形式になるかは指定できないためです。リッチリザルトの表示さえされない場合もあります。その場合、自分のサイトがリッチリザルトに対応しているかどうかを「リッチリザルトテスト」などで確認しておくといいでしょう。

同様に、必ずしもクリック数の増加が期待できるわけではありません。
表示形式によっては、ユーザーがサイトのリンクをクリックせずとも欲しい情報を得てしまい、サイトへのクリック数の増加に繋がらない可能性もあります。そのため、「クリックしてさらに詳しい情報を得たくなる」ような工夫が必要です。

最大の注意点としては、設定のための専門知識や工数が必要となるため、知識がない場合のコストが大きい点です。さらに、自己流で行ってしまうとサイトの表示が重くなってしまい、サイトの読み込み速度に影響が出ることも予想されます。1 から設定するのが不安な方は、構造化データの設定に対応しているCMSを使用するといいでしょう。WordPressやWiXなどは、構造化データに対応するプラグインや設定項目があるため、自分に合ったツールを見つけることが重要です。

また、専門知識の取得時間や手間を考えると、外部の業者へ委託するという選択肢もあります。1から学びなおすよりも、委託する方が効率的で現実的かもしれません。誤った施策を行ったことで逆にその他のSEO要素においてマイナスが発生するようなことも避けることが出来ます。

サイトへの流入やSEO効果を考えたとき、構造化マークアップは重要ではありますが、無数にある対策のうちの1要素に過ぎません。かけるべき工数や優先順位などを総合的に考察しながら対策を進める姿勢が重要です。

まとめ

構造化データのメリットとデメリットについてご紹介しました。
知識や工数は必要となりますが、自社サイトのクリック数増加に悩んでいる時は、このような構造化データを活用することも有効な一つの手段となるでしょう。

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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