SEOにおいて良質な被リンクを獲得するには

更新日: 2024.03.26

SEOにおいて良質な被リンクを獲得するには
自社のWEBサイト/ホームページに対しての集客を考える上で、SEOは欠かせないマーケティング手法となります。
どれだけ魅力的なデザインやコンテンツ、お得な情報、イベント企画などを行ったとしても、ターゲットとなるユーザーの目に触れなければ意味がありません。
広告を定期的に出稿することも集客を行う上では重要な施策となりますが、出稿するためにはコストが必要になるため予算が限られていれば限界も生じます。

そんな有料広告と補完関係にあるのがSEOです。SEOであれば検索エンジンで上位表示されれば基本的には安定して集客増加につなげることが期待できます。
このSEOの施策には、一般的に自社のホームページの中身やソース構造などを見直す内部対策、ユーザーの必要とするコンテンツでサイトを増強していくことで検索エンジン経由の流入増加を目指すコンテンツマーケティング、該当サイトへの他サイトからのリンク(=被リンク)を集める外部施策に分けられます。

「被リンク対策」はこれまでSEOにおける重要な要素として注目されていましたが、ペンギンアップデートをはじめとするGoogleのアップデートによってさらにその質が重要視されるようになっています。

「被リンクは今もSEOにとって重要なの?」「そもそも被リンクって何?」「どういった被リンクが必要なのか分からない」などと悩まれる担当者も少なくありません。
そこで今回は、現在のSEOと被リンクの関係性についてポイントを中心に紹介していきます。

そもそも被リンクとは?

そもそも被リンクとは、外部のサイトから自社のホームページに向けて設定されたリンクのことを指します。
バックリンクやinbound linkとも呼ばれています。

外部サイトからの被リンクが多いホームページは、一般的に有益なコンテンツだから広く紹介されていると見なされ、Googleからの評価も高まる傾向にあります。
良質なコンテンツや内容が充実したページであれば、自然と被リンクが集まる傾向にもあり、検索順位で上位表示される可能性も高まります。

このように、被リンクは自社のホームページにおける有益性を担保するための基準の一つとなり、多くの企業が良質な被リンクを集めるため施策を行っています。

SEOと被リンクの関係性

現在のSEOにおいても被リンクは重要な評価指標の一つとなります。
とはいえ、過去のSEOにおける被リンクと現在のSEOでの被リンクには若干関係性が異なります。
冒頭でもふれたように、2010年代以前のSEOにおいて被リンクは最重要施策ともいえる存在でした。

当時の被リンクは質だけでなく数も重要視しており、多くの被リンクを集めることで検索結果において上位表示につながる傾向が強くありました。
ただ、その結果として意図的に被リンクを集める動きや被リンクを販売する会社も増え、単純に被リンクの数があれば良質なサイトとはいえなくなりました。

Googleも単純な被リンクの数をSEOの評価にすることは無くなり、意図的な被リンクや自社のホームページに全く関係ないジャンルからの被リンクは厳しく審査するようになり、悪質なものにはペナルティを課すこともあります。
これがペンギンアップデートと呼ばれるGoogleのアップデートで、これ以降被リンクを意図的に集める動きや被リンクを販売する会社は減少傾向にあります。

とはいえ、被リンクが全くSEOにとって意味がなくなったという訳ではなく、自社のホームページに関連性のある被リンクはSEOにおいて有効な要素であることに変わりありません。
闇雲に被リンクの数を増やせばいいのではなく、関連性や質が重要視されています。

被リンクを獲得するには?

では、効果的に被リンクを獲得するにはどうすればいいのでしょうか?
先ほどもふれたように、意図的や不自然な被リンクは、例え数があったとしても悪質な被リンクと見なされペナルティの対象となる可能性があります。

効果的に被リンクを集めるためには自然な被リンクが重要です。
自然に被リンクしてもらえるような取り組みとしては、以下のポイントが挙げられます。

良質なコンテンツを用意する

自社のホームページにおいて紹介するコンテンツの質が高ければ、訪れたユーザーに興味を惹かせることで被リンクされやすくなります。
そのためには、検索ユーザーのことを考えながら、競合との差別化も図りつつ、独自の目線でニーズを汲み取ったコンテンツを制作していくことが求められます。

漠然とした内容や最後まで読み進めても意味が分からない内容であれば、ユーザーの興味を惹くことはありません。
市場の流れや悩みごと、不安などを解決するようなコンテンツを、事実に基づいて構築していくと効果的です。

SNSの活用

スマートフォンの普及に伴い、SNS全盛の時代となりました。
FacebookやInstagram、Twitterだけでなく、YoutubeやTikTokなどの動画SNSも注目されています。
このようなSNSを組み合わせながらユーザーに訴求を行うことで、自社のホームページに被リンクさせることも可能です。

権威性を高める

現在、SEOにおいては権威性が求められる傾向が高まっています。
権威性とは、E-E-A-Tとも呼ばれるGoogleの新たな評価指標のことを指し、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字から構成されています。

自社のホームページにおいて、紹介するコンテンツにはある程度の根拠が重要になります。
それが信ぴょう性を高める要因になり、この権威性が高ければ高いほど、ユーザーからは信ぴょう性が高い、信頼できるコンテンツと見なされ、被リンクされやすくもなります。

根拠となる数値や指標が具体化されていれば、他社サイトから統計情報、参考文献、参照元などといった形で紹介され、結果的に被リンクの獲得につながります。

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対策をする際の注意点

最後に、被リンクを獲得する上での注意点についても紹介していきます。
まず、被リンク対策を行う際には、むやみやたらに被リンクの数だけを追求してはいけません。
被リンクの数は意識するものの、低品質なページや関連性の低いページからの被リンクばかりを集めたのであれば、Googleからペナルティの対象となる可能性が高まります。

Googleからのペナルティは、特定のキーワードやページのみがペナルティの対象となる場合もあれば、最悪全てのページが被害を受け、どんなキーワードで検索しても全く検索結果に表示されないケースも起こり得ます。
一度ペナルティを受けてしまうと、解除の申請にもGoogleから審査が入り、結果的に元の上位表示されるまでに大幅な期間を要する可能性もあります。

当然ながら検索結果に表示されなければユーザーの目にふれる機会も無く、自然検索からの流入は減少します。
キャンペーンや時期によってコアタイムが生じる場合には、大きな機会損失につながりますので、必ず被リンクによるペナルティは避け、真っ当な被リンク獲得を目指すと効果的です。

まとめ

SEOにおいて引き続き被リンクの獲得は重要な指標の一つです。

SEOは常に世間情勢の変化を受けながら流動的にその上位表示アルゴリズムを変化させており、その流れをキャッチアップし、適切に対応していく必要があります。

SEOを専門とする企業は多いですが、いまだに悪質外部リンクの販売を月額販売で行い顧客をリスクに晒すような企業もあります。
成果報酬という名のもとに無理なSEOを行うことでリスクは顧客、メリットはそのSEO会社、というビジネスモデルも存在します。
被リンクに限らず意図的なSEOや小手先の施策は効果につながらず、逆にペナルティの対象となる可能性もあります。

今回紹介した内容も参考に、SEOと被リンクの関係性を正しく理解し、効果につながる被リンク施策につなげていきましょう。

また、被リンク対策はあくまでSEO対策の一部であるため、Googleが本来推奨しているいかにユーザーにメリットがあるか、を実現できるWEBサイトを目指すという本質的な対応を心がけてください。

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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