ワイヤーフレームの目的や作成時に気をつけるポイントを解説

公開日: 2024.11.15

 

ワイヤーフレームはWebサイト制作において欠かせない設計フローの1つです。

ホームページ制作に携わる方なら誰もがワイヤーフレームの重要性を理解しているでしょう。しかし実際にワイヤーフレームを作成する際にどのような点に気をつけるべきなのか具体的に把握している方は少ないのではないでしょうか。

本記事ではワイヤーフレームの目的と役割について詳しく解説します。

ワイヤーフレームとは

ワイヤーフレームとはWebサイトやアプリケーションの基本的な構造や情報の優先順位を視覚的に表現した設計図のことです。ワイヤーフレームを作成する目的は主に以下の4つが挙げられます。

・ユーザビリティの強化
・SEO的に不足しているコンテンツの増強
・顧客のコンバージョンに必要なコンテンツの増強
・ターゲットキーワードの適切な使用

1. ユーザビリティの強化

Webサイトを設計する上で最も重要なのはユーザビリティです。

ユーザーにとって使いやすく目的を達成しやすいサイト構成を目指す必要があります。ワイヤーフレームを作成することでページ内の情報の優先順位を整理しユーザー動線を最適化できます。

例えばユーザーがよく使う機能やよく閲覧するコンテンツは優先的に上部に配置します。一方で重要度の低い情報は下部に配置するなどメリハリのある構成を心がけましょう。

2. SEO的に不足しているコンテンツの増強

検索順位を上げるためにはSEO対策が欠かせません。ワイヤーフレームを作成する際はGoogleなどの検索エンジンがWebサイトをどのように評価するのか理解しておく必要があります。

競合他社のサイトと比較して自社サイトにどのようなコンテンツが不足しているのか分析しましょう。そのためにはキーワードごとに上位表示しているサイトを徹底的に調査する必要があります。

調査結果をもとにワイヤーフレームに盛り込むべきコンテンツを洗い出します。他社にないオリジナルコンテンツの制作も検討しましょう。SEOの観点から見て網羅性の高いワイヤーフレームを設計することが肝要です。

3. 顧客のコンバージョンに必要なコンテンツの増強

Webサイトの最終的な目標は顧客のコンバージョン(CV)です。ワイヤーフレームにはCVにつながるコンテンツを盛り込む必要があります。

例えば問い合わせフォームやカタログ請求フォームなどのCTAをユーザーが目にしやすい位置に配置します。サービスの魅力を伝えるための訴求力のあるコンテンツも必要不可欠です。

ユーザーの心理や行動を分析しそれに沿ったコンテンツ設計を行いましょう。CVに直結するコンテンツを適切に配置することが成果の出るサイトづくりには重要なのです。

4. ターゲットキーワードの適切な使用

SEO対策として外せないのがターゲットキーワードの設定です。ワイヤーフレーム作成時にはページごとにターゲットキーワードを割り当てます。

割り当てたキーワードは見出しやテキストの中で適切な頻度で使用します。ただし詰め込みすぎるとスパム行為とみなされるため注意が必要です。

キーワードはユーザーの検索意図に沿ったものを選定しましょう。ユーザーが求める情報を提供できるよう各ページの内容とマッチしたキーワード設定を心がけてください。

サイト設計で特にワイヤーフレームが重要なページ

Webサイト全体のクオリティを高めるためにはワイヤーフレーム作成に十分な時間をかける必要があります。しかし現実的に全ページを細部まで設計するのは難しいでしょう。

そこで特に重要なページに絞ってワイヤーフレームの作り込みを行うことをおすすめします。具体的には以下のページが挙げられます。

・トップページ
・サービスページ
・CV関連ページ
・コラムページ
・フォームページ
・その他流入数が多く見込まれるページ
・競合が多く流入を取っているページ

これらのページは集客や成果に大きく影響します。デザインを考える前の段階でワイヤーフレームのブラッシュアップに時間をかけましょう。

中でもトップページはサイト訪問者に対する第一印象を左右する特に重要なページです。サイトコンセプトやサービスの概要を端的に伝えるためのコンテンツ設計が求められます。

CV関連ページも成果を左右する重要なページと言えるでしょう。ユーザーを CVに効果的に誘導できるような情報設計を意識しましょう。

ワイヤーフレームのまとめ

ワイヤーフレームはWebサイトの基本設計であり、ユーザビリティとSEOを高めるために重要な役割を果たします。

ユーザビリティの観点からはユーザーの動線やコンテンツの優先順位を最適化することが求められます。

ワイヤーフレーム作成に十分な時間をかけることは難しいかもしれません。 しかし、トップページやCV関連ページなど特に重要なページの設計は入念に行いましょう。

ワイヤーフレームを起点として、ユーザーとSEOの両方を意識したWebサイトを完成させましょう。

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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