更新日: 2024.09.02
「CMSで何ができるのか知りたい」と思っている方
「CMSにはどういったものがあるのか分からない」と思っている方
「どのCMSを使えば良いか分からない」と思っている方
もいらっしゃるのではないでしょうか?
実はCMSは世界中でさまざまな種類のツールが開発されており、ツールとしての全体像が掴みにくくなっているように伺えます。
これからCMSの導入を検討されている方の中には、どのように選べばよいか迷うかもしれません。
この記事ではCMSごとのメリット・デメリットを、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。ぜひ、参考にしてください。
目次
WordPressはホームページ(WEBサイト)の構築やブログを作成する際に使用するソフトウェアになります。ホームページ(WEBサイト)構築やプログラミングなどの専門的な知識がなくても、直感的にサイト管理や記事投稿ができるように設計されているため、WordPressの操作は比較的、容易です。
WordPressは、CMSを利用しているホームページ(WEBサイト)の63%以上がWordPressを使用していると言われています。
出典:Usage statistics of content management systems| W3 Techs
WordPressは使いやすく、多機能で拡張性も高い点がメリットです。シンプルなインターフェースを持つダッシュボード(管理画面)から操作を行い、簡単にサイトを運営できます。
大規模なデザインのテンプレートとプラグインの選択ができるため、柔軟なカスタマイズも可能です。プラグインとは、さまざまな機能を追加するために用意されたプログラム集のことを指します。
世界中の専門家によって作成されたプラグインをWordPressへ適用させることで、初心者でも効率的に作業ができるでしょう。
WordPressは無料で利用可能なサービスゆえに、問題解決やセキュリティ対策は自己責任で行うことが必要です。電話によるサポートなどは用意されておらず、FAQ形式のサポートはありますが、対応は限定的となり、知りたいことをすぐに確認することは難しいでしょう。
また、サイト運用の目的によっては、レイアウトやデザインを調整するための知識が必要となる場合もあります。いずれにしても、WordPressを使う際にはHTMLやCSSといったプログラミング言語に関する最低限の知識は、不可欠であると考えられるでしょう。
JoomlaはオープンソースのCMSですが、初期の機能やテンプレート数も豊富でカスタマイズ性が高いのも特徴として挙げられます。日本での知名度はそこまで高くありませんが、世界でCMSのシェアは第2位です。
デザイン性を強調させたり、高度な機能が搭載されたサイト構築を実現したい方に向いています。
Joomlaは柔軟性が高く、プラグインを利用しない初期状態でも、様々な形態のホームページ(WEBサイト)で十分にカスタマイズが可能です。また、デザイン性が高いともいわれており、数千もの高品質なテンプレートがすでに用意されています。
さらに、設定したテンプレートによってページごとの変更も容易です。ほかにも、管理画面がスマホやタブレットの画面でも操作しやすく、管理画面トップから1クリックで移行できます。
Joomlaは多機能であるがゆえに、導入してからすぐに機能を使いこなすことは難しいです。CMS初心者の方がすぐ運用を始めたい場合は、少しハードルが高いかもしれません。
また、Joomlaは日本よりも海外で人気のあるツールになりますので、日本語の情報が少なくサポートも限定的な場合もあります。そのため、各機能の設定やカスタマイズについては日本語での情報収集が難しく、日本語サイト向けにデザインされたテーマがそこまで多くない点は否めません。
Drupalは中規模~大規模なサイトや多機能サイト向けのCMSです。機能性・セキュリティ性の高さから教育機関のWEBサイト、企業や団体の公式サイトに多く導入されています。
Drupalは世界でPV数上位1万サイトの比率においては「WordPress」「Joomla」を抑えてシェア率が第1位です。
高度なカスタマイズ性と拡張性が充実しており、代表的な拡張モジュールには、Google Analyticsの設定などが挙げられます。標準で約100の多言語に対応しているので、追加で言語のインストールを行う必要がありません。
またDrupalの基本の機能であるコアモジュールは、軽量のフレームワークで構成されているため、動作が軽く画面も高速で表示される点が魅力です。
Drupalは使いこなすまでの学習コストが高く、プログラミング理解やテクニカルスキルが必要です。使いこなせれば質の高いホームページ(WEBサイト)を作成でき、運用の効率化も期待できます。まずは自社のスキルに見合っているのか検討しましょう。
Drupalを使っていて何らかの問題やトラブルが起きた際に、インターネット上での情報が少なく、問題解決の難易度も高い点もデメリットと考えられます。
Wixは世界の180カ国以上で使用されている、ホームページ(WEBサイト)の作成ツールです。HTMLやCSSといった言語の知識は不要で、簡単にホームページ(WEBサイト)を作成できます。
2019年に日本法人が設立され、現在は日本語対応のサポートも開始されました。
WixにはHTMLやCSSといった専門知識をそれほど必要とせず、無料でホームページの制作と運用ができます。ホームページ(WEBサイト)内のパーツや写真、テキストをドラッグ&ドロップによってホームページ(WEBサイト)を作成でき、面倒なコーディングも不要です。
無料のデザインテンプレートが600種類以上、無料の写真・動画素材を収録したフリー素材が1万点以上も提供されており、好きなデザインと素材が選べます。
Wix用に提供されているプラグインやアプリしか利用できず、テンプレートを途中で編集することはできません。そのため、初期のホームページ(WEBサイト)構築の段階でデザインの方向性を決めておく必要があるので、長期の運用を見据える場合、奇抜なデザインのテンプレートは避けたほうが良いでしょう。
また、操作が簡単な分サーバー側の処理に負荷がかかり、ページの表示速度が遅くなるといった、サイトパフォーマンスに関する制約もあります。
Shopifyとは、世界175か国以上で展開されており、簡単にECサイトを開設し国内外でのオンライン販売が行えるプラットフォームです。店舗数は2022年1月時点では約390万件となり、2020年3月時点と比較して約3倍に急成長するなど世界中で利用され、注目も集めています。
出典:Shopify Market Share and Usage Statistics in 2023|Kinsta
ShopifyはECサイト制作に特化し、使いやすくセットアップが比較的簡単です。
管理画面は、
・商品管理
・配送
・決済方法
・ストア分析
・コンテンツ管理
などを一括で行うこともできます。
アプリやテーマが豊富に提供されており、アプリを導入すれば新機能を簡単に実装でき、テーマを変更すればECサイトの印象を大きく変えられるでしょう。さらに、Shopifyは決済手段が多種用意されており、決済面で利用者を取りこぼさない対策が万全です。
Shopifyはカナダ発のサービスであるため、一部日本語対応していないアプリや機能があり、不便に感じることがあるかもしれません。デザインテンプレートや機能などのカスタマイズを試みると、HTML/CSSなどコーディング知識やアプリのインストール・各種設定を行う必要があり、使用の難易度が上がるでしょう。
決済手数料率の低さは魅力的ですが、月額料金が発生し必要な機能を追加した場合はさらに料金がかさんでしまう懸念などもあります。
CMSは単にホームページ(WEBサイト)運用の効率化を図るだけではなく、売上げの拡大や自社のブランディングを目的とした導入が増えています。
またCMSは、CRMやMAといったマーケティングツールとの連携で営業面の効率化を促進したり、SEO施策の効果向上に期待をもつことができるでしょう。CMSそのものがマーケティングのツールとして進化を遂げているためであると考えられます。
現在デジタルマーケティングにおいてお悩みがある方や、
課題を感じているがどうしていいかわからない方向けに
無料でご相談会を実施しております。
まずは自社の現状を知り、可能な改善施策はどういったものがあるのか、
スケジュール、予算感はどのようなものなのか等も含めて
ご説明しますので、お気軽にご相談ください。
監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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