UI/UXとは?UI/UXの違いや離脱率・CVRへの影響について解説

更新日: 2024.11.18

企業にとって、自社のWebサイトやアプリの使い勝手の良さや、顧客にとっての価値提供は非常に重要なポイントです。ユーザーは今や無数の選択肢の中から、自分にとって最良の体験ができるサービスを選ぶことができるからです。

つまり、「うちのサイトは使いにくくても、他に選択肢がないから使ってもらえる」という時代ではなくなったのです。ユーザーに選ばれ、愛され続けるためには、UIやUXにこだわり、ユーザー目線で最高のサービスを提供し続ける必要があります。

デジタルプロダクトの善し悪しを決めるのが、UI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザーエクスペリエンス)です。優れたUI・UXは、ユーザーの満足度を高め、離脱率を下げ、売上向上などの成果をもたらします。

しかし、「UI・UXって何?」「どうすれば向上できるの?」といった疑問を持つ方は多いのではないでしょうか。본 기사では、UI・UXの基本的な概念から、具体的な改善方法まで丁寧に解説します。

UI・UXとは

UI・UXとはデジタルプロダクトにおけるユーザーインターフェースとユーザー体験を指します。効果的なUI・UXを作ることは、ビジネスの成果を上げるために非常に重要です。

UIはUser Interfaceの略語で、ユーザーがデジタルプロダクトと情報をやり取りする仕組みのことです。ボタンやメニュー、リンクなどが具体例です。
一方、UXはUser Experienceの略語でユーザーがデジタルプロダクトを使った時の心理的満足度を指します。操作性やデザインの良し悪しなどを含みます。

UI・UXには基本的な成果を上げる「型」がある

優れたUI・UXを作るには、いくつかの定石があります。

1. シンプルさ

余計な要素は排除し、シンプルで分かりやすい設計を目指します。情報が多すぎるとユーザーの認知負荷が高まり、ストレスにつながります。

2. 一貫性

デザインやインタラクションは全体で統一感を持たせます。慣れ親しんだ操作は学習コストが低く、ユーザーにとって心地よい体験となります。

3. アクセシビリティ

あらゆるユーザーが快適に利用できるよう、アクセシビリティに配慮します。例えば、十分なコントラスト比を確保し、視認性を高めることなどです。

4. フィードバック

ユーザーのアクションに対して素早くフィードバックを返します。クリック時のアニメーションなどで、操作が受け付けられたことを伝えます。

5. エラー防止・回復

エラーが起こらないよう配慮し、万が一の場合もスムーズに回復できる設計にします。データ入力のサジェスト機能や、入力エラー時のわかりやすい表示などが有効です。

ターゲットごとのUI・UX

プロダクトのターゲットユーザーによって適切なUI・UXは異なります。年齢や職業、ITリテラシーといった属性を考慮し、ペルソナを定義することが重要です。

例えば、シニア層をターゲットにしたサービスでは、大きめのテキストや分かりやすいアイコン、補助的な説明文を用意すると良いでしょう。一方、デジタルネイティブな若年層向けには、トレンドを取り入れたビジュアルが効果的な場合があります。

UI・UXによる離脱率の影響

離脱率とはユーザーが特定のアクションを完了せずに去ってしまう割合のことです。UI・UXの善し悪しは離脱率に大きな影響を与えます。

読み込み速度が遅い、欲しい情報がすぐに見つからない、手続きが面倒など、ユーザーが満足できない体験をしてしまうと離脱につながります。Googleの調査では、読み込み時間が3秒を超えると53%のユーザーが離脱すると分かっています。

離脱率を下げるには以下のような工夫が有効です。

– 読み込み時間を早くする
– 必要な情報へ素早く誘導する
– 手続きのステップを減らす
– ヘルプやチャットの導線を用意する
– 魅力的なコンテンツを提供する

UI・UXによるCVRへの影響

CVR(コンバージョン率)とは、ユーザーが目標のアクション(購入、会員登録、資料請求など)を行った割合のことです。CVRを高めることは、多くのビジネスにおいて重要な指標となります。

CVRを上げるためには、コンバージョンまでの動線を最適化する必要があります。以下のようなUI・UX上の施策が有効です。

– 目立つ場所にCTAボタンを設置する
– コンバージョンまでのステップを減らす
– 魅力的なキャッチコピーやビジュアルを使う
– ユーザーの不安を取り除く(セキュリティ対策やFAQの整備など)

カスタマージャーニーを意識したUI・UXで回遊率を高める

カスタマージャーニーとは、ユーザーが商品やサービスを認知してから購入・利用に至るまでの一連のプロセスのことです。UI・UXを設計する際は、この流れを意識することが重要です。

ユーザーがカスタマージャーニー上のどの段階にいるのかを考え、その時々で必要とされる情報を適切に提供できるようにします。商品に興味を持った時点では詳細な説明を、購入検討段階では他ユーザーのレビューを見られるようにするなどです。

ユーザーが必要な情報に辿り着きやすくし、回遊をしやすい導線を用意することはUI・UXの重要なポイントです。適切な誘導によって回遊率を高め、最終的なコンバージョンに結びつけることができます。

UI・UXのまとめ

UI・UXとは、デジタルプロダクトにおけるユーザーの操作性の良さによる快適度、満足度、それらを生み出すデザインのことです。優れたUI・UXは、ビジネスの様々な成果に直結します。

基本的な指針としては、シンプルさ、一貫性、アクセシビリティ、フィードバック、エラー防止などがあります。また、ターゲットユーザーに応じて、適切なデザインは異なります。

UI・UXの目的は、ユーザーの離脱を防ぎ、コンバージョン率を高め、カスタマージャーニー上の適切な情報提供と回遊を実現することにあります。

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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