Search Consoleを活用してSEO対策を行う方法

更新日: 2024.09.02

Search Consoleを活用してSEO対策を行う方法
SEO(検索エンジン最適化)を行うにあたってサイトの検索順位や流入キーワードの把握が重要であり、これらを日々把握していく為に使用するのがGoogle Search Consoleです。しかし、このツールを使用しようにも、難しくてどのように使用すればよいかわからないといった方もいらっしゃるでしょう。そこで、今回はGoogle Search Consoleの基本的な機能とSEO対策のための活用方法を解説していきます。

Google Search Consoleの基本的な機能は?

Google Search Consoleは、Google検索結果のサイトの掲載順位を監視、管理、改善するのに役立つGoogleの無料サービスです。最初に自社サイトのURLをGoogle Search Consoleに登録するだけで、WEBサイトを運営する上で、どのようなキーワードで流入しているのか、どのようなキーワードでどのページが検索結果に表示されているか、さらに、どのくらいクリックされているのかなどの情報を入手できるようになります。
そんなSearch Consoleには、主に4つの機能が存在しています。

1.検索アナリティクスでコンテンツを最適化する

この機能を使用すると、どのようなクエリ(ユーザーがGoogleで検索を行う際に用いたキーワード)でサイトにアクセスしているのかを確認することができます。また、Google 検索でのサイトのインプレッション数、クリック数、掲載順位を分析することが出来ます。これらの取得した情報を元にして現状の自分のサイトにおける自然検索流入の状況に関して把握することができます。

2.コンテンツをGoogleの検索結果に表示させることを促す

Googleの検索結果に表示させることを促すためには、検索エンジンにコンテンツを認識させる必要があります。そこで、サイトマップや個別URLをGoogle側に送信することで、Google に最新のサイト情報を登録させることができます。

3.問題が検出されたら通知を受け取り、サイトを修正する

自社サイト上で、自然検索に関する問題が検出されると、適宜メールで通知が届きます。ただし、この機能が行ってくれるのは、通知を送るというところまでです。WEBサイトの修正などその問題に関する解決施策は自身で行う必要があります。

4.Google 検索でのページの表示を確認する

URL 検査ツールを使用することで、各ページのクロール、インデックス登録、検索結果に関する詳細情報を Google インデックスから直接入手することができます。たとえば、Googleの検索結果に表示させたいのにインデックスされていないコンテンツがないかというような、自然検索における自社サイトのトラブルの有無を確認することができます。

Google Analytics(旧バージョンUniversal Analytics)とSearch Consoleとの違いについて

ここまでSearch Consoleについて話してきましたが、Googleが提供する各種解析ツールは他にもあります。それが「Google Analytics」です。Google AnalyticsはWEBサイトのアクセス解析ツールで、主に、ユーザーがWEBサイトへどのように訪問しどのページを閲覧してどのページで離脱したかといった、ユーザーのWEBサイト内での行動を統計的に見ることができます。
では、この2つの違いにはどのようなものがあるのでしょうか。

Search Consoleは自然検索流入の観点から自社サイトのアクセス解析を行うツールである一方で、Google AnalyticsはWEBサイト自体に対する解析が目的です。そのため、機能や提供されるデータが「自然検索に限ったものなのかそうでないのか」という点で大きく異なります。
Google Analyticsでは、主に以下のデータを得ることが出来ます。

1.サイトを訪れたユーザーの特徴

Google Analytics内には、サイトを訪れたユーザーの特徴を知ることができる機能が存在します。このレポートは、サイトを訪れたユーザーの数や、性別、どの国からのアクセスか、新規ユーザーであるかといったアクセスユーザーの情報を知ることができます。

2.ユーザーがどこから訪れたのか

Google Analytics内の「集客」という項目から、サイトを訪れたユーザーがどういった経路を通ってサイトに訪れたのかを確認できます。例えば、「どの検索エンジンを使用してきたのか」「ブックマークなど直接の来訪なのか」「広告からなのか」と言った、自身のサイトに辿り着いた自然検索以外の経路についても知ることができます。

3.ユーザーがサイト内で行った行動

Google Analytics内の「行動」という項目では、自身のサイト内でユーザーがどのような行動を行ったのかを知ることができます。例えば、ページが閲覧された数やページ別の訪問数といった情報を確認するためには、この「行動」という項目を参照します。

4.サイト運営者がユーザーに起こしてほしいアクションがどれだけ達成されたか

これは、自身が設定した目標をどれだけのユーザーが達成したのかを知ることができる機能です。設定できる目標のタイプは5つあり、到達ページや滞在時間、ページの閲覧数などの数値を設定することが出来ます。

5.WEBサイトサイト内のリアルタイムの状況

「リアルタイムレポート」を閲覧することで、現在、どれだけのユーザーが自分のサイトを訪れているのか、どのページにアクセスが集中しているかを知ることができます。

このように、Google AnalyticsはWEBサイト内でのデータ解析が主となっています。そのため、自分が何を改善したいのかで、Search ConsoleとGoogle Analyticsの2つの機能を使い分ける、あるいは両方を使う必要があるのです。

SEOでの活用法を紹介

ここで最初の話に戻り、Search Consoleを活用してSEO対策を行う方法についてご紹介します。方法としては、主に以下の3つが挙げられます。

1.流入クエリを分析し、コンテンツ作成のヒントを得る

流入クエリを分析し自社のサイトに求められていることを把握することで、次のコンテンツの作成のヒントにすることです。Search Consoleでは、どのようなクエリでユーザーがサイトにアクセスしているのかを知ることができます。その情報を分析することで、自社のサイトにはどのようなクエリでユーザーが訪れているのかを知ることができます。これらは、ユーザーが来訪しやすいサイト名や内容のコンテンツを作成するうえで有益な情報となります。

2.クリック数やCTRの数値を参考にし、強化ポイントを探る

クリック数やCTRといった各種数値を参考にすることで、自社サイトにおいて自然検索での流入を獲得できていない領域を把握し、どこを強化すべきなのかのヒントにすることです。サイトの規模感にもよりますが、それらの数値を知ることで自分のサイトに足りない事が何かを把握します。そしてそこを強化すれば、より多くの流入獲得を図ることができます。

3.クローラーに評価されるための基盤を確認し、実装項目を明確化する

コアウェブバイタルやページエクスペリエンスなど、クローラーにしっかりと評価される為の基盤ができているのか確認した上で実装項目を明確化することです。どれだけサイトの出来が良かったとしても、それが検索結果画面の上位に無ければ来訪ユーザーは増えづらいままです。そのような状況を回避するために、流入増加を図る上でどのようなサイト名や内容が適しているのか、Search Consoleを使用して知ることが非常に重要です。

上記で紹介した以外の方法でも、使う人次第では、また違った方法が生み出せると考えられます。自社サイトの改善において、Search Consoleをどのように活用できるのか一度考えてみるといいかもしれません。

関連記事:SEOとは?SEO対策の基本とその施策方法までを解説します【2024年最新版

まとめ

このように、Search Consoleは、SEO対策を行う上で非常に重要なサービス機能であると言えます。WEBサイトの運営で困っている方も、そうでない方も、一度お試しください。

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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