公開日: 2024.11.13
サイトのリニューアルを行う際、多くの人が直面する課題の一つがリダイレクト設定です。
リダイレクト設定を適切に行わないと、せっかくリニューアルしたサイトも検索順位を大きく下げてしまう可能性があります。本記事では、サイト制作関係者の方々に向けて、リダイレクト設定の重要性と効果的な実装方法について解説します。
目次
まず初めに、リダイレクトとは何かについて説明しましょう。リダイレクトとは、あるURLへのアクセスを別のURLに転送することを指します。具体的には、以下のようなケースで使用されます。
– サイトのリニューアルによりURLが変更になった場合
– 商品ページのURLを変更した場合
– 古いコンテンツを新しいコンテンツに統合した場合
このように、URLの変更が発生した際に、古いURLへのアクセスを新しいURLに適切に転送することが、リダイレクト設定の役割です。
サイトリニューアルにおいて、リダイレクト設定を怠ると様々なトラブルが発生します。
リダイレクト設定を行わないと、古いURLにアクセスしたユーザーは404エラーページに導かれてしまいます。
これにより、UXが大きく損なわれ、サイトの信頼性も下がってしまうでしょう。
GoogleをはじめとするChromeエンジンは、リダイレクト設定の有無をサイトの品質評価に反映します。
適切にリダイレクトされていないサイトは、検索順位が大きく下がるリスクがあります。
404エラーの多発や検索順位の低下は、必然的にアクセス数の減少につながります。せっかくリニューアルしたサイトも、リダイレクト設定の不備によってアクセスを逃してしまうのは非常にもったいないですよね。
それでは、効果的なリダイレクト設定の方法について見ていきましょう。
リダイレクトの主要な方法として、301リダイレクトと302リダイレクトの2種類があります。
サイトリニューアルの際は、基本的に301リダイレクトを使用しましょう。301リダイレクトは恒久的な転送を意味するため、検索エンジンに対して明確なシグナルを送ることができます。
もう一つの302リダイレクトは、一時的にページをリダイレクトしたいという場合のみ使用します。
たとえば、お店の休業案内のように「今だけ別の場所に案内する」場合に使います。WEBサイトのメンテナンス中に「工事中ページ」に転送したり、ログイン後に元のページに戻したりする時によく使われます。
永久的な転送には301を使いますが、302は「また元に戻る予定がある」時に使います。引っ越しの際の転送なら301、お店の臨時休業のお知らせなら302というイメージです。
リダイレクト設定をする際は、古いURLと新しいURLを1対1の関係で紐付けることが重要です。
複数の古いURLを一つの新しいURLにまとめてリダイレクトすると、検索エンジンが正しくURLを判別できなくなるためです。
リダイレクト設定の際は、リダイレクトループが発生しないように注意が必要です。
A → B → C → A のように、リダイレクト先がリダイレクト元に戻ってしまう状態をリダイレクトループと呼びます。
これが発生すると、検索エンジンがサイトを正しくクロールできなくなります。
リダイレクト設定後は、サイトマップとrobots.txtを更新することを忘れずに。
新しいURLを検索エンジンに通知し、クロールを促進することが狙いです。
サイトマップはXMLで作成し、robots.txtでサイトマップのURLを指定しましょう。
以上、サイトリニューアルにおけるリダイレクト設定の重要性と、効果的な実装方法についてお伝えしました。冒頭でお伝えした通り、リダイレクト設定は非常に地味な作業ではありますが、サイトの検索パフォーマンスに大きく影響します。
サイトリニューアルを成功させるためにも、ぜひ本記事を参考にして、効果的なリダイレクト設定を行ってみてください。
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監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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