Microsoft Clarity Live(クラリティライブ)とは何か?ヒートマップ分析ができるChromeの拡張機能をご紹介

更新日: 2024.04.15

Microsoft Clarity Liveとは何か?ヒートマップ分析ができるChromeの拡張機能をご紹介
ヒートマップ分析ツールの一つにMicrosoft Clarityがあります。これは、Microsoft社が提供しているもので、無料で導入することができる手軽さや機能の豊富さがメリットです。
このMicrosoft Clarityですが、さらに手軽に使用できるブラウザの拡張機能があることはご存知でしょうか。今回はそのヒートマップ分析を行うことができるChromeの拡張機能「Microsoft Clarity Live」について解説していきます。

なお、Microsoft Clarityに関する詳細は、こちらの記事で解説していますので、あわせて読んでみてください。

Microsoft Clarity Liveとは何か?

Microsoft Clarity Liveとは、Microsoftが提供しているヒートマップ分析ツールであるMicrosoft Clarityの機能をChromeの拡張機能で利用できる機能です。

通常のMicrosoft Clarityとの違い

通常のMicrosoft Clarityでは、アカウントにログインし、対象のプロジェクトの画面へ移動することでヒートマップ分析データを参照します。一方でMicrosoft Clarity LiveはChrome(ブラウザ)の拡張機能であるため、Clarityのアカウントへ移動することなく、実際のサイトを表示しながらそのままサイトのヒートマップ分析データを参照することができる点において大きく異なります。

Microsoft Clarity Liveのメリットと注意点

Microsoft Clarity Liveを使用することで、どのようなメリットがあるでしょうか。ここでは、Microsoft Clarity Liveのメリットや注意点を、通常のMicrosoft Clarityと比較しながらご紹介します。

手軽である

Microsoft Clarity Liveの最大のメリットはやはり、分析データの参照における手軽さであるといえるでしょう。前述の通りClarityアカウントへの移動が省略できるため、数回のクリックのみで、任意のサイトページのヒートマップデータを実際のサイトにアクセスした状態ですぐに確認することができます。
ただし、データを確認できるのはClarityへのログイン権限を有しているサイトに限定されるため、データを参照できないサイトももちろんあります。そのようなサイトでMicrosoft Clarity Liveを使用しようとすると、下図のようなメッセージが表示されます。

Clarityエラー
手軽に使用できる機能ですが、あらゆるサイトのデータを確認できるわけではない点に注意しましょう。

クリックを集めているコンテンツやレコーディングデータを確認することができる

Microsoft Clarity Liveのみならず、通常のClarityにも当てはまるメリットですが、サイトやページ内においてどのコンテンツやパーツがクリックされているか、また、サイト内でユーザーがどのような行動を取っているか、録画データとして確認することができます。
ただし、通常のClarityと比較して、Microsoft Clarity Liveにおいては見られるデータの範囲やフィルタには制限があり、期間でのフィルタしか設定できないので、流入経路別や期間比較でのヒートマップ分析をしたい場合には、通常のClarityにログインして確認する必要があります。

Microsoft Clarity Liveの導入方法

では、実際にMicrosoft Clarity Liveを使用するにあたりツールの導入方法を見ていきましょう。

拡張機能のページへアクセス

まずはchromeウェブストアのMicrosoft Clarity Liveのダウンロードページ(https://chromewebstore.google.com/detail/cjfdbemmaeeohgibnhdhlakiahifjjcf?hl=ja)へアクセスします。

右上の「Chromeに追加」ボタンをクリック

ページの右上に、下図のような「Chromeに追加」ボタンがあるため、クリックします。これで追加完了です。
ClarityLive導入
いつでもすぐに使えるように、拡張機能の管理画面にて適宜「ツールバーに固定する」設定を行うと良いでしょう。

Microsoft Clarity Liveの使用方法

導入が完了したら、実際にMicrosoft Clarity Liveを使ってみましょう。ここでは、実際の使用方法や各項目についてご紹介します。

分析したいサイト(ページ)にアクセスする

まずは、ヒートマップ分析を行いたいサイト(ページ)にアクセスします。注意点としては、前述の通り、Clarityへのログイン権限を有しているサイトであるという条件です。ログイン権限のないサイトはデータを参照することができないので注意しましょう。

拡張機能でMicrosoft Clarity Liveのアイコンをクリックする

対象のサイトやページにアクセスしたら、拡張機能でMicrosoft Clarity Liveのアイコンをクリックします。
すると、下図のようなメッセージが表示されるので、赤枠内「Show Clarity widget」にチェックを入れましょう。
ClarityLive使用①
画面右上に下図のような各機能のボタンが表示されるので、見たいデータのボタンをクリックすることでデータを参照します。
ClarityLive使用②

各種機能説明

上図赤枠内の機能に関して、左から順に解説していきます。

ヒートマップ

ヒートマップは、ページ内でどのパーツやコンテンツがより多くのクリックを集めているか、ヒートマップで確認することができる機能です。
ヒートマップ機能
色が暖色に近い部分ほど、より多くのクリックを集めていることになります。
またこの機能によって、、ページのどの部分までユーザーがスクロールしているかも見ることができます。下図赤枠内のように、ユーザーの平均スクロール地点、75%のユーザーが到達した地点、50%のユーザーが到達した地点等を点線で確認することができます。
スクロール深度

エリアマップ

一方エリアマップでは、ページ内のどのエリアが何%のクリックを獲得しているかを見ることができます。これにより、ページ内の領域ごとに需要のある部分を確認することができます。
エリアマップ

レコーディング

レコーディングとは、ユーザーがサイト内でどのように動いているか、録画データとして確認することができる機能です。特定のユーザーがページのどの部分までスクロールして、どのリンクをクリックして別ページへ移動したか、また、行きたいページへの導線に迷っている様子がないか、といった行動を追跡することができます。

まとめ

Microsoft Clarity Liveは、手軽にサイトのヒートマップ分析を行うことができる便利な拡張機能です。ページ内のクリックを集めているパーツや領域、ユーザーの動きをサマリー的にすぐに確認することができます。
一方で、さらにより詳細に分析したい、ということであれば、やはり通常のMicrosoft Clarityでないと対応できない部分もあります。サイト内のユーザー行動の全体傾向を確認したいのか、それともより詳細なユーザーのセグメントを必要とするのか、時と場合によって使い分けることをおすすめします。

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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