サイトリニューアルといっても何も考えず突発的に進めると、想定していたものと違うサイトが出来上がり、多大なコストを掛けたのに失敗する可能性や、当初想定していたよりも多くの期間が掛かる可能性があります。
これはリニューアル時だけでなく、新規でサイトを制作するときにも起こりえることです。
それでは、失敗しない、希望通りのサイトを制作会社に依頼するためにはどうすればよいのでしょうか。
今回の記事では、サイトリニューアル時に失敗しないための『要件定義(サイト設計)』について解説いたします。
▼目次
目次
「要件定義」と言葉だけ見ると、難しく感じるかもしれません。
簡単に説明すると、サイトにおいて「どのような目的をもって、何を達成するのか、それを実現するためにはどのような仕様のサイトであるべきか」をまとめる工程となります。
サイトリニューアルにおけるゴール(何をもって成功といえるのか)を明確にしておかないと、リニューアルした際に「失敗した」ように感じたり、リニューアル後の成果が不透明で「多大なコストを掛けてリニューアルしたのに効果を実感することができない」といった悩みに直結する要因となります。
このような悩みが発生しないよう、発注側、制作会社が同じ方向(目標)をもって制作に取り込む土台を作るのが要件定義とよばれる作業です。
それでは要件定義を行う際は何から取り組めばよいのでしょうか。
要件定義といっても決めるべき事項は多岐にわたり一番最初に壁にぶつかるポイントとなります。
まずはリニューアルを行うサイト(もしくは新規サイト)の役割について考えてみましょう。
サイトをリニューアルしたとしても、そのサイトが一番見てほしいターゲットユーザーに刺さらなければ意味がありません。
一番サイトを見てほしいユーザー(=ターゲット)に対して、一方的に情報発信を行ない、理解、行動してもらうことです。
サイト(一部掲示板サイト等は除く)は、SNSとは違いサイト上でエンドユーザーと双方向にコミュニケーションをとることはできません。
だからこそ
どのような人(ターゲット)に対して
何を見せて(どんな体験をしてもらう)
どうしてもらうのか?(ゴールを決める)
を決めることが重要です。
サイトリニューアルの要件定義とは
「誰」:サイト上のターゲットを明確にし
「何」:どんなコンテンツを見せて、体験してもらい
「どう」:どのようなアクションをしてもらうのか
この要件定義を徹底することで、適切なターゲットが真に欲しているコンテンツを、適切なタイミングで提供でき、他社と差別化されたサイトを構築することが可能となります。
要件定義の重要性がわかったところで、具体的にどう決めていけばよいのでしょうか。
まずはKPI設計・分析・調査を行いましょう。
前段でも述べた通り、サイトのゴール(〇〇が達成できたから、サイトを制作して良かった)と思える点がないと、サイトリニューアル後の成果は不透明になってしまいます。
ではどのようにKPI設計をすればよいのでしょうか。
KGI(最終目標)は、事業における達成すべきゴールとなります。
ゴールがあって初めて、それを達成するためのKPI(中間目標)も見えてくるため、事前に設定される必要性があります。
KGIを達成するための必要なKPIが達成できない理由として、サイト上に何かしらの課題(問題点)があるためリニューアルを行うという場合が多いです。
例として、お問い合わせが少ない、PVが伸びない、直帰率が多いなどが挙げられます。
KPI設計についてはこちらの記事でも細かく解説しているので、ご覧ください。
クリアすべき課題であるKPIが定まったら、ターゲットを設定しましょう。
ターゲットを設定する際には、具体的なターゲット像を定めるペルソナ設計を行うと、よりターゲットの属性に合ったデザインテイストなどをサイトに反映することが可能です。
効果が出るサイトを作るために重要なのは、あくまでも発注側が好むサイトではなくターゲットが好むサイトです。
ターゲットが明確になったうえで、そのターゲットのニーズを把握しましょう。
ターゲットが欲しているコンテンツがサイト上に存在しないと、ユーザーが離れてしまう原因となりCV(コンバージョン)に寄与しない可能性が高くなります。
自社サイトの分析を通じ、どのページがCVに寄与しているのかを把握することが重要です。
リニューアルした際にニーズがありそうなコンテンツの実装を考慮し、自社サイトだけではなく、市場、業界全体のニーズや、競合他社のコンテンツ等も分析する必要があります。
クライアント様の御協力の元、情報を取りまとめ、SWOTクロス分析を行ないます。
これにより、他社には真似できない強み(USP)を発見することができ、サイト内に生かすことができれば、競合他社との差別化が図れる大きな武器となります。
ペルソナが実際には、どのようなタイミングでサイトを使うのかなどカスタマージャーニーを作成し、サイトの使われ方(立ち位置、役割)を決めます。
このシナリオに沿って、コンテンツの取捨選択を行ないます。
※カスタマージャーニー:ユーザーの一連の行動シナリオ
いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した内容は要件定義における触りの部分となり、細かく突き詰めていけば非常に多くの確認手段があります。
もっと詳しく知りたい方は、下記より弊社で実施したウェビナーの動画をコンサルタントによる解説付きで閲覧することができますので、興味がありましたら是非ご覧ください。
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