Yahoo広告とは?特徴や仕組み、料金体系について解説

更新日: 2024.04.12

Yahoo!広告とは?特徴や仕組み、料金体系について解説
Yahoo!広告とは、Yahoo! JAPANが提供する広告配信サービスでWEB広告の一種です。
この記事では、Yahoo!広告の仕組みと特徴、料金体系、メリット、始め方、Google広告との違いなどを解説します。
Yahoo!広告への出稿を検討している方はぜひ参考にしてみてください。

Yahoo!広告とは

Yahoo!広告とは、Yahoo! JAPANの検索エンジンやWEBサイト、その他の多くの広告枠に広告配信ができるサービスです。
以前はYahoo!プロモーション広告という名称でしたが、2019年以降Yahoo!広告に変更され、その後はUIやアルゴリズムなど様々な面でアップデートが行われています。

Yahoo!広告の仕組み

Yahoo!広告には、大きく分けると検索広告とディスプレイ広告の2つがあります。
どちらもオークション形式となっており、入札価格や広告の品質を基に算出しています。
Google広告の出稿経験がある方なら、ほぼ同じ仕組みと考えて差し支えありません。
Yahoo!広告の種類

Yahoo!広告の特徴

Yahoo!広告の特徴を、検索広告とディスプレイ広告に分けて解説します。

検索広告

Yahoo!広告の検索広告は、Yahoo! JAPANの検索エンジンを利用しているユーザーに対して、検索結果ページに表示されるテキスト広告です。

特定のキーワードだけでなく、曜日・時間帯・地域・デバイスでターゲティングを絞ったり、自社サイトに訪問したユーザーへのリターゲティング配信を行ったりすることができます。

 

検索広告掲載面

 

ディスプレイ広告

Yahoo!広告のディスプレイ広告は、Yahoo! JAPANが運営するWEBサイトや、提携するWEBサイトの広告枠に画像もしくは動画が表示される広告です。
運用型と予約型(純広告)の2種類があります。

ほとんどの広告枠は運用型で、Yahoo! JAPANのトップページにある大きく目立つ広告枠が予約型となっています。

Yahoo!ディスプレイ広告掲載面

Google広告との違い

Yahoo!広告を出稿する際に知っておきたいのがGoogle広告との違いです。
似た媒体ですが、実は多くの違いがあります。

ユーザー層の違い

Yahoo!広告は、40歳以上の年代のユーザーが多く、反対に20代以下のユーザーは少ない傾向があります。
また、男女別で見ると女性の比率がやや多いことも特徴です。
ターゲットの属性を考慮して出稿先を選びましょう。

掲載面の違い

Yahoo!広告は、Yahoo! JAPANのポータルサイトに広告を掲載することができます。
一方、Googleはポータルサイトを持たないため、掲載面はGoogleの提携サイトやGmail等の一部のサービスとなります。
ユーザーがどこで広告を目にするかが異なるため、目的に合わせて利用シーンを考えましょう。

ターゲティングの違い

Yahoo!広告とGoogle広告では、利用できるターゲティングが一部異なります。
Yahoo!広告は機械学習を活用したターゲティングがやや弱い反面、年齢を5歳刻みで細かく指定できたり、地域が市区町村単位で指定できたりと、調整が効きやすい部分もあるため、強みを活かしながら効果的に運用することができます。
(Google広告でも市区町村単位での指定は可能ですが、一部指定できないエリアもある可能性があります。)

入稿規定の違い

Yahoo!広告とGoogle広告は入稿規定に異なる部分があり、検索広告の文字数も違います。
クリエイティブの審査もYahoo!広告の方が厳しく行われる傾向があるため、特に健康や美容に関する商材などは慎重に入稿を進めましょう。

 

Yahoo!広告のメリット

Yahoo!広告には、他の広告媒体にはないメリットがあります。
それぞれ順番にご紹介します。

ユーザー数や掲載できるサイトが多い

Yahoo!広告は、Yahoo! JAPANが提供するサービスすべてが広告配信の対象となるため、ユーザー数や掲載できるサイトが非常に多いことが特長のひとつです。
ニュース、メール、天気予報、地図、募金、知恵袋、不動産など、多岐にわたるサービスのユーザーに広告を届けることができます。
提携サイトにも広告枠があり、配信ボリュームが多いことがメリットです。

リターゲティング広告との相性がいい

Yahoo!広告は、リターゲティング広告の出稿がしやすいです。
リターゲティング広告を出稿するには多くのリストが必要になりがちです。
たとえば、Google広告では基本的に1000件のリスト数が必要(ディスプレイ広告のみ100件)ですが、Yahoo!広告では1,000件に満たないリストでも出稿できます。
自社サイトの流入数が少なくてもリターゲティング広告が配信できるのがメリットです。

少額からでも出稿可能

Yahoo!広告は、運用型であれば少額からでも出稿可能です。
クリック課金なら1クリック数十円〜ですので、試験的に配信してみるという使い方もできます。
多額の予算を用意しなくても広告出稿が始めやすいのがメリットです。

広告主へのサポート体制が充実している

Yahoo!広告では、広告をスムーズに運用できるように幅広いサポート体制があります。
広告の基本的な設定方法から高度な戦略まで学べる公式ラーニングポータル、広告主が直面する問題や疑問に応える専門のご相談窓口、そして時間やリソースの制約がある広告主のための設定代行サービスなどがあります。

Yahoo!広告のデメリット

次は、Yahoo!広告のデメリットについてご紹介します。

Google広告と比べて利用者が少ない

Google広告と比較すると、Yahoo!広告を利用するユーザーの数が少ないことがデメリットとして挙げられます。
そのため、広告のリーチ数が限られることから、特定の業界やターゲットに対して効果が低くなる場合があります。

管理画面が分かりにくい

Yahoo!広告はリスティング広告とディスプレイ広告で管理画面が分かれているため、広告ごとに操作や設定に時間がかかります。

タグ管理の手間かかる

Yahoo!広告では、広告からの流入元を区別するためにパラメーターの設定が必要不可欠です。
URLを生成してタグの管理を行うため、手間や時間がかかる場合があります。

審査が厳しい

Yahoo!広告は審査プロセスが厳格なため、広告の掲載を開始するまでの時間が長引く可能性があります。
また、厳しい審査基準により、一部の広告が拒否されることもあり、広告戦略の見直しが必要な場合もあります。

Yahoo!広告の料金体系

Yahoo!広告は配信できる広告形態が多く、その分料金体系も様々なものがあります。
1つずつ見ていきましょう。

クリック課金

クリック課金は、広告がクリックされた回数に応じて課金される仕組みです。
広告が表示された時点では費用は発生せず、クリックされて初めて課金されるため、WEBサイトへの誘導を目的としている際に費用対効果が高い課金形態と言えます。

検索広告と、運用型ディスプレイ広告の多くがクリック課金となっています。

動画再生課金

動画再生課金は、動画広告が10秒以上再生されたとき(10秒未満の動画広告であれば最後まで再生されたとき)に課金される仕組みです。

動画がきちんと見てもらえなかったときには費用が発生しないため、安心して動画広告を出稿できます。

運用型ディスプレイ広告で動画再生を目的としてキャンペーンを作成すると、動画再生課金となります。

ビューアブルインプレッション課金

ビューアブルインプレッション課金は、広告クリエイティブの面積の50%以上がユーザーの画面に1秒以上表示されると課金される仕組みです。
簡単に言えば、ユーザーが視認できるように表示されると課金されます。

運用型ディスプレイ広告でブランド認知を目的としてキャンペーンを作成すると、ビューアブルインプレッション課金となります。

vimps購入型(変動型)

vimps購入型(変動型)は、広告主が広告を表示したい回数に応じてあらかじめ料金を支払うことで、その表示回数が保証される仕組みです。
目的達成のために必要な露出を確実に確保でき、運用の調整も必要ないのが強みと言えます。

予約型ディスプレイ広告でのみ利用できる課金形態です。

時間帯ジャック購入型

時間帯ジャック購入型は、広告主が事前に時間帯と曜日を指定して料金を支払うことで、指定した時間帯はその広告主が広告枠を独占できる仕組みです。

掲載時期によっては費用が非常に高額になりますが、狙ったタイミングで集中的に広告配信ができるのが強みと言えます。

予約型ディスプレイ広告でのみ利用できる課金形態です。

枠購入型

枠購入型は、特定の広告枠を広告主が指定して、枠単位で設定された料金を支払うことで、指定した広告枠で一定の表示回数保証を得られる仕組みです。

同じページ内でもどの広告枠に表示されるかによって広告効果は大きく変わるため、広告枠を指定することで期待した効果が得られやすくなります。

予約型ディスプレイ広告でのみ利用できる課金形態です。

Google広告とYahoo!広告が最適な場面

Google広告とYahoo!広告はそれぞれ独自の強みを持っているため、場面に応じてどの広告を運用するか選ぶ必要があります。
それぞれの広告が最適な場面をご紹介します。

Google広告がおすすめな場合

・メインターゲットがスマホユーザー
Googleは、検索エンジン市場で圧倒的なシェアを持ち、特にスマートフォンユーザーの間で高い普及率を誇ります。
そのため、スマートフォンを主に使用するユーザーをターゲットにする場合はGoogle広告が効果的です。

・アプリのプロモーション
Google Playストアとの統合やGoogleの広告ネットワークを活用することができるため、アプリのプロモーションにはGoogle広告が特に有効です。
アプリの潜在的なユーザーに対して直接アプリを紹介し、インストールへと導くキャンペーンを簡単に設定できます。

・海外ユーザーの集客
Googleは世界中で広く利用されており、多言語に対応しているため、海外ユーザーをターゲットにしたキャンペーンにも最適です。
Google広告を利用することは、海外市場へのアプローチを考えている企業にとって、広告を訴求する機会を確実に増やせる効果的な手段です。

Yahoo!広告がおすすめな場合

・メインターゲットがPCユーザー
日本において、Yahoo! JAPANはPC利用者に根強い人気があります。
特にニュースや金融情報など、日常的にPCで情報収集をするユーザーにリーチする場合はYahoo!広告が効果的です。

・中高年のユーザーへのリーチ
高年齢層はテクノロジーの変化に対応する速度が若年層に比べて緩やかであり、従来から利用しているプラットフォームを好む傾向があります。
日本においてYahoo!は長年にわたって人気があり、特に40代から60代のユーザーにはYahoo! JAPANのサイトを日常的に訪れる人が多いため、このターゲット層にアプローチする際にはYahoo!広告が適しています。

・自社イメージの保証
Yahoo! JAPANは日本国内で広く認知され、信頼されているブランドです。
そのため、Yahoo!広告を通じて広告を掲載することは、自社のブランドイメージにおける信頼性を担保しながらターゲット層にアプローチすることが可能です。
特に日本市場における企業で、長期的なブランド戦略を重視する場合には、Yahoo!広告がおすすめです。

Yahoo!広告の始め方

Yahoo!広告を新たに始める方法を解説します。

1.Yahoo! JAPAN IDを取得する

Yahoo!広告を始めるには、最初にYahoo! JAPAN IDを取得します。
個人利用向けのIDとビジネス向けのIDが別々に存在しており、広告出稿する際には両方が必要になりますのでご注意ください。
Yahoo! JAPAN ID取得画面

2.広告管理ツールにログイン

ビジネスIDを取得したら、広告管理ツールにログインします。
個人利用向けのIDとビジネスIDの連携が必須となるため、あらかじめ連携しておきましょう。
Yahoo!広告管理ツールログイン画面

3.必要事項入力してお申し込みする

支払い方法や管理に必要な情報を入力して申し込みます。
支払い方法はクレジットカードか銀行口座の登録が可能です。

4.広告の作成や入金手続きを行う

広告キャンペーンやクリエイティブを作成し、料金を支払うための入金手続きを行います。
広告審査と入金手続きが完了すると、広告配信が可能になります。
広告審査にかかる期間は1~3営業日ほどです。

まとめ

Yahoo!広告は、Google広告と似た部分が多いものの、独自の強みも多くある媒体です。
Yahoo!広告の仕組みや特徴をよく理解して、効果的に活用していきましょう。

いかがでしたでしょうか?皆さんにとって有用なコンテンツとなっていれば嬉しいです。

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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