更新日: 2024.10.10
Instagram(インスタ)広告は、企業が商品やサービスを宣伝するために、ユーザーのフィードやストーリーズ、リールなどに表示される動画や画像広告などのSNS広告の一種です。
Instagram(インスタ)はユーザー利用率が高いため、視覚的に自社ブランドやサービスをアピールしやすい強力なSNSツールです。
費用相場は、一般的に1ヶ月3万〜10万円とされており、特定のユーザーにターゲットを絞って配信できるため、費用効果が高いです。
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本記事では、以下のような方に向けて広告の課金方式や費用効果を最適にするコツについて伝授します。
これからインスタで広告運用を検討している方
インスタの広告費用について詳しく知りたい方
目次
インスタ広告の費用相場は、広告の種類やターゲット層、競合状況や広告の目的などによって変動します。
例えば個人で行う場合など、小規模であれば1ヶ月3万円〜10万円が相場ですが、予算が低すぎると、場合によっては広告の掲載順位が下がり、配信できる広告数が少なくなります。
結果として全く反応が得られず、無駄に費用を消化してしまうことになるでしょう。
1日100円からはじめることができますが、サービスやブランドの認知度を拡大する目的であれば10万〜50万円が効果的な広告を出すための費用相場となっています。
インスタ広告の課金方式とそれぞれの費用相場は、下記の通りです。
クリック課金:クリック40円〜100円
インプレッション課金:1,000回表示500円〜3,000円
アプリインストール課金:1インストール100円〜250円
再生数課金:1再生4円〜10円
それぞれの特徴について解説します。
クリック課金は、広告がクリックされる度に費用が課金される方式で、1クリックにかかる平均費用は40〜100円です。
商品やサービスに関心があるユーザーにのみ費用が発生するため、ウェブサイトや商品の購入ページに誘導したいときにおすすめです。
広告表示だけでは費用がかからず、費用対効果の高い広告運用が期待できます。
インプレッション課金は、広告が1,000回表示されるごとに課金が発生します。広告表示1,000回ごとに500円〜3,000円が相場です。
広告がクリックされる保証はありませんが、低コストで多くのユーザーに広告を表示できます。そのため、ブランド認知力の拡大や新規顧客獲得したい場合に有効的です。
アプリインストール課金は、アプリがインストールされるたびに課金が発生します。1インストールあたりの相場は、100円〜250円と他の広告方式に比べ高くなります。
しかし、実際にアプリがインストールされた時のみ課金されるため、無駄なコストがかかりません。
ゲームアプリやECサイトアプリのダウンロード数を増やしたい場合におすすめです。
再生数課金は、動画広告が再生されるたびに費用が発生する課金方式です。1再生につき4円〜10円程度が費用相場であり、指定時間以上再生されると課金されます。
静止画よりも動画広告の方が目に引きやすく、動画を視聴した興味あるユーザーに絞って広告費をあてられます。しかし高品質な動画広告を作成するためには、制作費用も必要です。
動画コンテンツを軸に広告運用したい場合に有効的で、動画を見たユーザーにも印象を残しやすいため高い効果が期待できます。
インスタの広告では主に3つの広告があり、適した課金方式を紹介します。
CPC
クリック課金 |
CPM
インプレッション |
CPI
アプリインストール |
CPV
再生数課金 |
|
フィード広告 | ○ | ○ | ||
ストーリーズ広告 | ○ | ○ | ○ | ○ |
リール広告 | ○ | ○ | ○ | ○ |
広告の種類にあった課金方式で広告を出稿することで、より高い費用効果が得られます。
広告種類に幅広く対応しているのは、クリック課金とインプレッション課金で、広告がクリック・表示されるたびに課金される仕組みです。
アプリをインストールしてもらうには、画像の多いフィード広告より、動画も多いストーリーズやリールなどの広告が向いているでしょう。
インスタ広告の費用は、以下の要素によって大きく左右されます。
キャンペーンの目的
ターゲティング
競合状況
広告のクリエイティブ
関連性スコア
インスタ広告の費用は、キャンペーンの目的で大きく変動します。
設定できるキャンペーンの目的には下記6つの項目があります。
認知度アップ
トラフィック
エンゲージメント
リード
アプリの宣言
売り上げ
自社の商品を購入して欲しい、オリジナルのアプリをインストールして欲しいなど具体的な行動を促すコンバージョン重視の場合、費用は高くなる傾向にあります。
ターゲットとなるユーザーをピンポイントで狙い、確実にコンバージョンに繋げるための設定が必要となるためです。
また、広告を表示させるターゲットのボリュームが大きければ大きいほど、広告を見てもらう可能性は高いですが、ターゲット外の人も多くなるため広告費は高くなります。
いかに狙いたい相手に広告を表示させ、興味のない人はターゲットから外し広告の無駄打ちを無くせるかがポイントです。
競合の多さも広告費用に影響を与えます。
例えばクリスマスなどのイベントの時期は、多くのジュエリーブランドが広告を流したいため、広告枠を撮るために入札単価を高く設定しなければいけません。
キーワードやターゲット層の競合の多さも意識しましょう。
最後にインスタ広告では、動画や画像などいかに高品質の広告を流せるかが重要です。
カラフルで鮮やかな写真や、世界観が伝わりやすい雰囲気、目に入りやすいキャッチコピーなどを意識しましょう。
目を惹く広告を出すことでコンバージョン率も上がります。
インスタ広告の表示順位を上げるためには、関連性のスコアが大きく関係しています。
関連性スコアとは、広告の内容とターゲットとしているユーザーの関連性の高さを表した指標です。
数値が高いほど、ユーザーにとって価値ある広告と判断され、上位に表示されやすくなります。
広告が上位表示されれば、クリック率も上がり費用効果が期待できるでしょう。
インスタ広告の費用効果を最適化させるには5つのコツがあります。
A/ Bテストを行い、クリエイティブを最適化する
ハッシュタグを有効活用する
自動入札機能を活用する
正しいターゲティングを行う
PDCAサイクルを回し継続的な改善を行う
上記施策を組み合わせることで、広告の費用効果を最大化し、より多くのコンバージョンを獲得できます。
それぞれの施策について詳しく解説します。
A/Bテストを行うことで、検証できることは下記の通りです。
広告クリエイティブ
ターゲティング
配信時間
広告クリエイティブでは、画像や動画テキストなどの要素から。ターゲティングでは、年齢・性別・興味関心などからさまざまなターゲット層への効果を比較できます。
さらに、広告を表示する配信時間も検証し、A/Bテストを実施することで、感覚ではなく数値としてデータに基づきクリエイティブを最適化できるでしょう。
ただし、一度に複数の要素を変更すると、効果が出た要素が分からないため、変更する際は一つの要素のみにしてください。
また、統計を出すためには、十分な量のデータが必要であり、市場価値は常に変化するため、定期的にA/Bテストを実施し、常に最適化させることが大切です。
ハッシュタグの活用が有効的な理由は下記の3つが挙げられます。
ターゲット層へのリーチ向上
エンゲージメント率の向上
競合との差別化
ハッシュタグ「#」とは、インスタユーザーは投稿したり検索したりするときに利用する機能です。
そのため、ターゲットとしているユーザーが利用しているハッシュタグと合わせることで、ピンポイントに広告を出せ、無駄な広告費を抑えることが可能です。
また、自社ブランドに興味をもったユーザーと繋がりやすくなることも、ハッシュタグ「#」を利用するメリットといえるでしょう。
自社のブランド名や商品・サービス名のハッシュタグで、多くのユーザーに認知させることができエンゲージメントが上がります。
さらには、オリジナルのハッシュタグを使うことで差別化が可能なため、差別化することで、競合他社の広告に埋もれず自社の広告を出せ、ユーザーに注目されやすくなります。
インスタ広告の自動入札機能とは、目標設定に基づき入札価格を自動で調整できる機能です。
コンバージョンやリーチ、トラフィックなど目標設定を正確に設定することで、入札価格を調整する手間が省け、効率的に広告運用ができます。
ただし、自動入札機能が学習するために一定期間のデータが必要で、学習期間中に入札価格が変動する可能性もあります。
手動入札よりも時短でき便利な機能ですが、正しく目標設定しないと入札価格の最適化が難しく、過去のデータが少なかったり、質が悪かったりすると、自動入札の制度も低下するため注意してください。
インスタ広告の運用において、正しいターゲティングが必要不可欠な理由は下記です。
費用効果の向上
コンバージョン率の向上
一般的に、インスタの広告費用はインプレッション課金のため、ターゲットユーザーを拡大しても不要な費用が発生するだけです。
年代や性別でターゲットを設定するだけではなく、趣味や行動履歴などからより具体的に深掘りしましょう。
正しいターゲティングができれば、興味あるユーザーにピンポイントで広告を届けられるため、無駄な広告費を防ぎ、費用対効果の高い広告運用が可能です。
興味関心の高いユーザーに届けば、その後の商品購入などのコンバージョンに繋がります。
インスタ広告の成功には、PDCAサイクルを常に回すことが重要です。
計画(P)に基づいて広告を出し、実行(D)し、結果を評価(C)し、改善(A)。
このPDCAサイクルを繰り返すことで、効果的な施策と効果が薄い施策が数値で把握できますが、結果をみて正しく評価(C)、改善(A)するためには、計画(P)段階で根拠をもった数値設定をしていきましょう。
また、PDCAサイクルを回すことで、常に変化しているユーザーの行動やインスタのアルゴリズムにも柔軟に対応でき、最適な広告の配信が可能です。
効果の高い施策に予算を使えば、無駄な広告費もなくなり、長期的に効果が最大活用され持続的な成長へと繋がります。
インスタ広告で費用効果を最大化させるには、正しいターゲティング、クリエイティブの最適化、自動入札機能やハッシュタグの有効活用、PDCAサイクルを回し継続的に改善することが重要です。
低価格から出稿可能なため簡単に始められますが、広告運用についてしっかりと理解していないと無駄な広告費が発生し、目標としている効果は得られません。
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監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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