更新日: 2025.10.17
検索結果に自分のサイトやページが表示されない——そんな悩みを抱えてこの記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。Google検索で上位表示を狙う以前に、まず「インデックス登録」されなければ、どれほど優れたコンテンツでも検索に表示されることはありません。
とくに新しく作成したページや、リニューアルしたばかりのサイトは、Googleに「存在を知らせる」ためのインデックス登録作業が重要です。しかしながら、Search Consoleの使い方や登録手順、登録されない原因といった点は意外と見落とされがちです。
本記事では、Googleインデックス登録の基本から、手動・自動の登録方法、登録されないときの対処法までを網羅的に解説します。さらに、Search Consoleの画面キャプチャを交えながら、初心者でも迷わず進められるよう丁寧にガイドします。
これからWebサイトを強化していく方にとって、必ず押さえておきたい「インデックス登録」の知識を、この記事でしっかり身につけてください。
目次
Googleインデックス登録とは、Googleの検索エンジンに自分のWebページを認識させ、「検索結果に表示される準備を整える」プロセスです。Googleのロボット(クローラー)は、Web上のリンクをたどってページを発見し、情報を収集します。その後、収集された情報はGoogleのデータベースに格納され、これが「インデックス登録」と呼ばれる状態になります。
重要なのは、「クロールされた=検索される」ではないという点です。クロールされた後にインデックス対象として適切と判断されたページのみが、検索結果に表示される仕組みです。
Google検索の仕組みは大きく分けて「クロール」「インデックス」「ランキング」の3段階で構成されています。
フェーズ | 内容 | 関連ツール |
---|---|---|
クロール | クローラーがWebページを巡回 | robots.txt, 内部リンク |
インデックス | ページをGoogleのデータベースに登録 | サイトマップ, noindex |
ランキング | 検索キーワードに対する順位を決定 | コンテンツ品質, SEO対策 |
この3つは連動しており、インデックス登録がされていなければ、どれだけ優れたSEO対策をしても検索結果に表示されることはありません。つまり、検索に表示させる第一歩が「インデックス登録」なのです。
インデックス登録の有無を手早く確認する方法として、「site:」コマンドがあります。Google検索窓に以下のように入力してください。
「site:example.com/対象のページURL」
検索結果にそのURLが表示されれば、Googleにインデックス登録されている状態です。表示されない場合は、まだ登録されていないか、インデックスから削除されている可能性があります。
より正確に確認したい場合は、Google Search Consoleの「URL検査ツール」を使います。Search Consoleにログイン後、画面上部の検索バーに対象URLを入力することで、そのページのインデックス状態を確認できます。
下記画像のような状態になれば、URLがGoogleに正しく登録されている状態だと言えます。
多くのWebサイトは、Googleのクローラーが自動的に巡回してくることで、インデックス登録が自然に行われます。特に以下のような要素があると、Googleに発見されやすくなります。
WordPressやWixなどのCMS:投稿時に自動で通知が送信される
外部サイトからの被リンク:Googleがリンク経由でページを発見する
内部リンクが整備されているサイト:クロール効率が高くなる
つまり、新規ページを作成しただけでは登録されない場合もありますが、他のページとつながっていれば時間の経過とともに登録されるケースが多いです。
ページを早く検索結果に表示させたい場合は、手動でインデックス登録をリクエストするのが確実です。Google Search Consoleを利用すれば簡単に行えます。
対象のサイトプロパティを選択します。
画面上部の検索バーに、新たに登録したいURLを貼り付けます。
登録済みであっても、再クロールを促す目的でリクエスト可能です。
サイトマップ(sitemap.xml)とは、サイト内のページ構成や優先度、更新頻度などを記載したXML形式のファイルです。これをGoogleに送信することで、検索エンジンに「このページをクロールしてほしい」という情報を効率的に伝えられます。
特に、ページ数が多いサイトや構造が複雑なサイト、公開直後の新規サイトにおいては、サイトマップ送信がインデックス登録のスピードと正確性を高める重要な手段となります。
WordPressの場合
「Google XML Sitemaps」や「All in One SEO」などのプラグインを使用することで自動生成が可能です。
静的サイトの場合
XML-Sitemaps.comなどの無料ツールを使って手動で作成できます。
Search Consoleにログインし、対象サイトのプロパティを選択
左メニューの「サイトマップ」をクリック
サイトマップのURL(例:sitemap.xml
)を入力
「送信」ボタンを押すと、ステータスが「送信されました」に変わります
Googleにページを公開しても「いつまで経ってもインデックスされない」と悩む人は少なくありません。ここでは、よくある原因とその対策を具体的に解説します。
最も多い原因のひとつが、インデックスを拒否する設定を意図せず入れてしまっているケースです。
<meta name="robots" content="noindex">
がページ内に含まれている
robots.txt
に Disallow: /
が設定されている(全ページ拒否)
WordPressの「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」がON
Googleは「価値のあるページ」だけをインデックス対象にする傾向を強めています。以下のようなページは登録されにくい、または登録されても削除されやすくなります。
文字数が極端に少ない(100〜200字程度)
他サイトと同じ内容・コピーコンテンツ
自動生成やスパム的なキーワード詰め込み
見出し・構造が不明瞭な記事
体験談・画像・表などを用いた独自性のあるコンテンツを作成
関連記事への内部リンクで価値を補完
検索意図に対して「網羅性」を意識する
Googleのクローラーには、1つのサイトに対して一定時間・一定回数しか巡回しないという「クロールバジェット」の概念があります。とくに数百ページ〜数万ページ規模のサイトでは、このクロールバジェットを使い切ってしまうことで、一部のページが未クロール・未インデックスになることがあります。
このような状態になると、重要なページであっても検索結果に表示されず、機会損失が発生します。
重要でないページにnoindexを設定し、クロール対象から除外する(例:タグ、アーカイブ、重複ページなど)
内部リンクを最適化し、クロールの優先度を高めたいページへ導線を集約する
サイトマップの構成を整理し、無駄なURLを省いて重要ページのみを明示する
クロール頻度の高いドメインに育てる(被リンク獲得、更新頻度の向上など)
Googleにページをインデックス登録してもらうには、通常ある程度の時間がかかります。しかし、運用の工夫次第で、その時間を短縮することも可能です。このセクションでは、インデックス登録のスピードを上げるために効果的な5つの施策を紹介します。
Googleは「ユーザーにとって価値のある情報」を優先してインデックスします。以下の点を意識して、信頼性の高いページを作成しましょう。
オリジナリティのある情報や体験談を含める
論理的に構成された見出し・段落構成
専門性・網羅性・視認性(表・画像など)を重視
新規ページが他のページから孤立していると、Googleのクローラーが発見しづらくなります。公開したばかりのページは、以下のような場所からリンクを設置すると効果的です。
トップページ
カテゴリーページ
関連する既存記事
他のサイトやSNSからリンクを得ることで、Googleは新たなページの存在を早く把握できます。
X(旧Twitter)やFacebookでの投稿
メールマガジンなどでの紹介
外部メディアや他記事からのリンク獲得
これらを活用して、Googleにいち早く認識してもらいましょう。
URL検査ツールから「インデックス登録をリクエスト」を行うことで、クロールの優先度が高まります。新規ページや更新後のページに対しては、手動リクエストも併用しましょう。
新しいページを追加した際は、サイトマップ(sitemap.xml)が自動的に更新されているかを確認しましょう。手動で生成している場合は、忘れずに再送信してください。
インデックス登録が完了した後も、検索結果でページがどのように評価されているのか、問題なく表示されているのかを確認することは非常に重要です。特に新規ページや修正を加えたページの場合、放置せず定期的にチェックを行うことが、検索流入の安定につながります。
まず確認すべきは、Search Consoleでのステータス状況です。以下の点を重点的に確認しましょう。
「URLはGoogleに登録されています」と表示されているか
最終クロール日が最近であるか
モバイルユーザビリティやカバレッジにエラーが出ていないか
構造化データに警告やエラーがないか
次に確認したいのが、実際に検索結果でどのように表示されているかという点です。Search Consoleの「検索パフォーマンス」レポートを活用すると、以下のような情報が得られます。
表示回数・クリック数・掲載順位
表示されている検索キーワード(クエリ)
タイトル・ディスクリプションのクリック率や改善余地
これらを定期的に確認することで、検索ユーザーの行動に基づいた改善施策を立てやすくなります。
さらに、ページの内容が検索意図にズレていたり、情報が古くなっていた場合は、定期的な更新も忘れてはいけません。タイトルや構成の見直し、情報の追記・修正は、インデックスの継続的な評価に直結します。
Googleインデックス登録は、単なる「検索に出す」作業ではありません。Webサイトの存在価値をGoogleに正しく伝え、検索経由のアクセスを獲得するための最初の、そして最も重要なステップです。
この記事では、インデックスの基本から手動登録の方法、登録されない原因、対処法、そして登録後に行うべきチェックまでを体系的に解説しました。
特に以下の点を押さえておくことで、インデックスの精度とスピードは大きく改善されます。
高品質かつ独自性のあるコンテンツの提供
内部リンクやサイトマップの最適化
Search Consoleを活用した状況の把握と迅速な対応
検索に出ない=評価されていない、というわけではありません。まずはインデックスされているかを正確に把握し、必要な対策を着実に実行することが、SEOの第一歩です。
ページを公開して終わりではなく、「検索結果にどう表示され、どう評価されるか」まで見届ける。この視点を持つことが、Webサイトの価値を最大化する鍵となります。
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ご説明しますので、お気軽にご相談ください。
監修者プロフィール
A.Search Consoleで「インデックス登録をリクエスト」しても、すぐに検索結果に反映されないケースがあります。その理由として考えられるのは以下の通りです。
・コンテンツの品質が十分でない(低品質ページと判断されている)
・クロールされたものの、インデックスには登録されなかった
・同じようなページがすでにあり、重複と判断されている
・noindexタグやrobots.txtなど、技術的なブロック設定がある
このような場合は、まずSearch ConsoleのURL検査ツールでステータスを確認し、問題点を特定したうえで対処することが重要です。
A.ページがインデックスされるまでの期間は、サイトの規模や更新頻度、ページの内容によってばらつきがあります。
・早ければ数時間以内
・通常は1日〜数日
・遅い場合は1週間以上かかることもある
特に新規ドメインや孤立ページは発見されにくいため、内部リンクやサイトマップ、SNS共有などを活用して早期発見を促すことが効果的です。
A.はい、再登録は可能です。ただし、以前に送信した「削除リクエスト」やnoindex設定が残っている場合は、以下の点を見直してください。
・metaタグやHTTPヘッダーにnoindexが含まれていないか
・robots.txtでクロールがブロックされていないか
・URLがSearch Console上で有効になっているか
これらの確認を行ったうえで、再度URL検査ツールからインデックス登録をリクエストしましょう。
A.複数のページを効率よくインデックス登録させたい場合は、サイトマップの送信が最も効果的です。
・sitemap.xmlに対象URLを記載
・Search Consoleの「サイトマップ」メニューから送信
・更新されたら再送信も可能
この方法なら、一つひとつ手動でURLを送信する手間を省くことができます。
これらの疑問に対する正確な理解があれば、インデックス登録作業の精度も格段に上がります。困ったときにはSearch Consoleを軸に状況を把握し、落ち着いて対応することが大切です。
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