Cookie(クッキー)とは?許可してもいいの?意味や種類など基本事項を解説

公開日: 2023.11.27

Cookie(クッキー)とは?許可してもいいの?意味や種類など基本事項を解説
今日のWEBサイトにとって、Cookieは無くてはならない存在となっています。しかし、WEBサイトの利便性をぐっと引き上げる要素でありながら、直接Cookieを閲覧したり編集することがごく少ないためにその機能や目的はしばしば誤解されています。この記事では、Cookieとはそもそも何なのか、許可してもいいものなのかなど、基本的な事項を説明します。

Cookieとは何か?

Cookieは、WEBサイトがユーザーが使っているデバイスに保存する小さなテキストファイルのことです。これらのファイルには、ユーザーがサイトをどのように利用しているかについての情報が含まれていて、訪問日時、閲覧履歴、ログイン情報などのデータが記録されています。これにより、WEBサイトはユーザーの過去の選択や好みを「覚えて」おり、次回訪問した際にこれらの情報を用いてよりパーソナライズされた体験を提供することができます。例えば、オンラインショッピングサイトがユーザーが以前購入した商品を基に、その関連商品を推薦することができるのは、このCookieのおかげなのです。

Cookieの使用には危険が伴うのか?

Cookieは多くの利点を提供しますが、セキュリティやプライバシーに関するリスクも伴います。もしデバイスが盗まれた場合、デバイスに保存されたCookieを通じて個人情報が漏えいする恐れがあります。特に、後述するサードパーティCookieはWEBサイトを横断してユーザーの行動を追跡しているため、プライバシー面の懸念が寄せられています。データの取り扱いや共有に関する透明性の欠如は、ユーザーにとって深刻なプライバシー上の問題を引き起こす可能性があり、これらのリスクを軽減するためには、ユーザー側も適切なCookie管理とブラウザのセキュリティ設定の調整が重要です。

特にプライバシーに関心の高いヨーロッパやアメリカの一部の州では、以下のようなCookieに関連する主要なプライバシー法令があり、Cookieを取り扱う事業者に対して強い管理が課されています。
1. **一般データ保護規則(GDPR)**: 欧州連合(EU)において施行されているこの法令は、個人データの保護とプライバシーに関する厳格な規則を定めています。特に、Cookieを含む個人データの処理に関しては、ユーザーからの明確な同意を必要とし、透明性の原則を重視しています。
2. **カリフォルニア消費者プライバシー法(CCPA)**: アメリカ合衆国カリフォルニア州で施行されているこの法律は、消費者のプライバシー権に関する取り決めをしており、Cookieを通じて収集された個人情報の管理に関しても消費者に一定の権利を付与しています。

Cookieの種類

Cookieには主に2つの種類があります。

ファーストパーティCookie

ユーザーが直接訪問しているWEBサイトから発行されるCookieです。これらは、従前に説明したようにサイト設定やユーザーの好みなどの情報を保存し、ユーザーが同じサイトに戻った時にこれらの情報を利用してサイトをカスタマイズします。

サードパーティCookie

主に広告ネットワークなど、サイトを横断したサービスによって設定される、いわゆる第三者のデータです。これらは、訪問者のインターネット上の行動を追跡し、そのデータを利用してターゲットとなる広告を表示します。このタイプのCookieがプライバシーに関する議論の中心になることが多いです。

Cookieの利点と欠点

Cookiesの利点には、一重にユーザーエクスペリエンスの向上があります。これは、ログイン情報や言語設定などユーザーの好みを記憶し、訪問ごとにパーソナライズされた体験を提供することを意味します。また、オンラインショッピングにおいては、ショッピングサイトでの買い物カートの内容や閲覧履歴を保存することで効率的な買い物ができるように、ユーザーを手助けします。さらに、広告においても、ユーザーの興味や行動に基づいて関連性の高い広告を表示することが可能になります。
一方で、Cookiesの欠点としては、プライバシーに関する懸念が挙げられます。ユーザーのオンライン上での行動や興味を追跡することで、個人のプライバシーが侵害される可能性があります。さっき調べたことがすぐに広告に反映され、その早さに少し気味が悪くなったことはないでしょうか。また、不適切に管理された場合、Cookieはセキュリティ上のリスクをもたらし、データ漏洩の原因となることもあります。さらに、オンライン上でのユーザー行動が追跡されることで、プロファイリングされ、個人の自由や選択が制限される恐れもあります。これらの点を踏まえ、Cookiesの使用は慎重に行い、信頼できるサイトが発行するCookieだけを許可するようにしましょう。

まとめ

WEBサイトの機能を豊かにするCookieは、ユーザーにとって多くの利便性を提供しますが、同時にプライバシーとセキュリティに関する懸念もあります。Cookieの種類を理解し、それらを適切に管理することで、その利点を享受しつつリスクを最小限に抑えることが可能となります。ユーザーとしては、自分のデータがどのように使用され、共有されているかについて意識を持ち、プライバシー設定を適切に管理することが重要です。

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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