競合のマーケティング施策が丸わかり!?競合分析に使える抑えておくべき4つの分析ツール

更新日: 2024.03.26

自社の集客施策を検討する上で、競合他社がどのような施策を実行しているのかを把握して、参考にしたいと考えられているWEB担当の方も多いのではないでしょうか。
本来、競合分析を実施する際には、調査したい情報に合わせて、複数のツールを活用するのが一般的です。
また、分析ツールといっても無数に存在するため、何を使えばよいかわからないという方も多いと思います。
そこで今回は、弊社の過去10年以上のWEBコンサルティングの中で、実際に活用しているツールを主体にご紹介いたします。

1. 競合サイトの全体傾向を把握する。

使用ツール:SimilarWeb(https://www.similarweb.com/ja/

SimilarWebとは、競合サイト含めてWebサイトの分析が出来るマーケティングツールです。
有料版と無料版があり、無料版の場合は一部機能が制限されてしまいますが、十分にサイトの数値を分析することができます。

SimilarWebは独自のクローラーで取得したデータと、自社で提供しているプラグインデータから収集した「クイックストリームデータ」を利用し、本来ならGoogle Analyticsなどを使用しないとわかり得ない様なサイト全体の流入数や流入チャネル傾向などを把握できるツールです。

SimilarWebでわかること

  • デバイス分布

  • 月間セッション数

  • 滞在時間

  • 1訪問あたりのPV

  • 直帰率

  • 流入チャネル概要

  • 上位の検索キーワード

  • 上位のリファラルサイト

などサイトの全体傾向から一部、流入キーワードやリファラルサイトなどもわかる、大変優良な無料分析ツールです。※分析結果は推定値となります。

SimilarWebの使い方

SimilarWebの使い方はとても簡単です。

無料の会員登録をした後、サイドナビゲーションより「ウェブサイト分析」を選択し、調査したいWEBサイトのURLを入力し、エンターを押すだけです。

また、対象WEBサイトのデータ抽出後、「+比較する」をクリックし、他のWEBサイトのURLを入力することで、複数サイトの比較分析も可能です。

全体傾向の把握でわかること

全体傾向の把握でわかることは非常に多岐にわたります。
流入チャネルを把握することで、競合サイトがどういったWEB戦略を取っているのかを把握することができ、滞在時間や直帰率などサイト内の行動指標をみることで、競合サイトのクリエイティブを評価することができます。
自社のWEB戦略を検討する上で、競合の全体傾向の分析は非常に重要なステップとなります。

2. 競合サイトの広告の出稿状況を調査する。

SimilarWebで競合サイトの全体傾向を把握したら、広告配信の有無を調査します。
広告配信の有無を調査する方法としては以下があります。

  • 関連キーワードで検索する。

  • WEBサイトに埋め込まれているタグを調査する。

  • SNS広告の出稿状況を調査する。


こちらはツールを利用する形ではなく、Googleなどの検索エンジンで、サービスと関連するキーワードで、複数回検索を行う方法です。
競合がリスティング広告を出稿しているか否か、広告を出稿している場合、どういった訴求(広告文)をしているかなどを把握することができます。

また、自社で強化していきたいキーワードで実際に検索することで、ベンチマークしていない新たな競合企業の発見に繋がる場合もあります。

WEBサイトに埋め込まれているタグを調査する。

使用ツール:Ghostery(https://www.ghostery.com/

Ghosteryとは、サードパーティのデータ追跡をブロックする無料ツールです。
本来はサイトを訪問した時に表示される広告のブロックや自分の情報をサイト側に提供することを防ぐなど、プライバシーを保護するためのツールです。

Ghosteryでわかること

Ghosteryはプライバシーを保護するためのツールだからこそ、該当サイトがどういったツールでユーザーの情報を取得、追跡しようとしているかを可視化することができます。

Ghosteryでは主に以下のことがわかります

  • 該当サイト使用しているアクセス解析ツール

  • 該当サイトで利用している広告のタグ

  • 該当サイトで利用しているSNSのタグ

 

Ghosteryの使い方

Googleの拡張機能に追加すると、ブラウザのアドレスバーの右側にGhosteryのアイコンが表示されます。

該当サイトで、広告の表示やデータの追跡に対して問題ない場合は「サイトを信頼」のボタンを押すことで、サイトの表示が全て正常になり、該当サイトに埋め込まれているタグを全て閲覧できるようになります。

SNS広告の出稿状況を調査する。

使用ツール:Facebook広告ライブラリ(https://www.facebook.com/ads/library/

Facebook広告ライブラリとは、Facebook社が広告の透明性を図るために提供しているツールです。

対象のサイトや関連のキーワードを検索することで、
Instagram、Facebookなどに配信されている全ての広告を、誰でも閲覧することができます。

Facebook広告ライブラリでわかること

Facebook広告ライブラリを利用すると、該当のFacebookページのいいね数やフォロワー数がわかるだけでなく、Facebook広告に関する下記5点を確認することが可能です。

  • 広告の掲載開始日

  • 広告クリエイティブ(バナーやテキスト)

  • 広告の出稿先プラットフォーム(Instagram、Facebook、Audience Network、Messenger)

  • 広告のリンク先

  • 広告のタイプ(写真広告、動画広告、カルーセル広告、リード獲得広告、ダイナミック広告etc.)

 

Facebook広告ライブラリの使い方

調査したい競合の企業名や自社サービスと関連性のあるキーワードを入力し、該当のFacebookページを選択すると、そのページが出稿している広告のデモが閲覧できるようになります。

広告の出稿状況調査でわかること

同業他社が出稿しているということは、自社でも出稿することで獲得に繋がる余地があると判断できるため、自社でのマーケティング施策を検討する際の参考として有用なデータとなります。

3. 競合サイトのSEO獲得キーワードを調査する。

使用ツール:ahrefs(エイチレフス)

ahrefsは全世界で利用されている「SEO分析ツール」です。
自社サイトや競合サイトのSEOに関わるさまざまな分析を行えます。

ahrefsは有料ツールですが、競合サイトが獲得しているキーワードの分析や被リンクの分析など多機能の優れたツールです。

ahrefsでわかること

ahrefsの有料プランで、主に下記機能を利用することができます。

  • サイトエクスプローラー:対象サイトのオーガニック検索数や検索順位など調査する機能

  • コンテンツエクスプローラー:SNSで反応が多い投稿を調査する機能

  • キーワードエクスプローラー:特定のキーワードの検索ボリュームや難易度、関連語などを調査できる機能

 

ahrefsの使い方

ログイン後、該当サイトのURLをダッシュボードに入力し、検索。
検索後はヘッダー内のサイトエクスプローラーやキーワードエクスプローラーを選択し、各数値の確認ができます。

また、各データは各項目の右側のエクスポートよりダウンロードして、編集などを行うことが可能です。

SEO獲得キーワードの調査でわかること

広告の出稿状況調査と同様、競合サイトが上位表示できているキーワードは自社サイトでも対策をすることで、上位表示に繋げていける可能性があると判断できます。
また、自社ではベンチマークできていなかった新たなキーワードの発見にも役立ちます。
上記のことからSEO対策を検討する上で、競合サイトの獲得キーワードの調査は非常に重要な分析となります。

4. まとめ

今回は弊社で実際に使用しているツールを主体にご説明させていただきました。
「分析ツールは使い方が難しいのではないか」と思われがちですが、ご紹介したとおり、簡単に使えるツールも多いのでぜひご活用ください。

センタードは、WEBディレクター×WEBコンサルタントが連携し、『貴社のビジネスを成功に導く』サポートをします。
Webプロモーションの戦略設計から戦術まで一気通貫でご提案可能です。
競合の集客施策の分析やWEBのお困りのことがございましたら、お気軽にご相談くださいませ。

現在デジタルマーケティングにおいてお悩みがある方や、
課題を感じているがどうしていいかわからない方向けに
無料でご相談会を実施しております。

まずは自社の現状を知り、可能な改善施策はどういったものがあるのか、
スケジュール、予算感はどのようなものなのか等も含めて
ご説明しますので、お気軽にご相談ください。

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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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