【保存版】主要SNS広告フォーマットを網羅!動画・画像サイズも

公開日: 2025.09.22

SNS広告は、企業の認知拡大や商品・サービスの訴求において欠かせない施策となっています。しかし、SNS広告を活用する上で見落とされがちなのが「フォーマット選定」です。画像・動画のサイズやアスペクト比、秒数などが適切でなければ、せっかくの広告も十分な効果を発揮できません。

特に、各SNSプラットフォームごとに推奨される広告フォーマットが異なるため、誤ったサイズや形式で配信すると、表示崩れやユーザー離脱を招く恐れがあります。広告成果を最大化するには、媒体に合ったクリエイティブ仕様を正しく理解し、設計することが非常に重要です。

本記事では、Facebook、Instagram、TikTok、X(旧Twitter)など主要SNSの広告フォーマットを一挙に解説。各プラットフォームの画像・動画サイズ、形式、配信面別の注意点まで網羅的に紹介します。また、目的に応じたフォーマットの選び方や、効果的な活用事例についても触れていきます。

関連記事:SNS広告とは?その種類と特徴について解説します

SNS広告フォーマットとは?

SNS広告における「フォーマット」の意味と重要性

SNS広告における「フォーマット」とは、広告クリエイティブの表示形式や構成ルールのことを指します。画像のサイズやアスペクト比、動画の尺や向き(縦・横)など、各媒体で最適なフォーマットが定められており、広告の見え方や効果に直結する要素です。

広告フォーマットは、ユーザーに与える第一印象を大きく左右します。たとえば、Instagramストーリーズ向けの縦型動画を正しく設定することで、全画面表示が可能となり、視認性や没入感が高まります。逆に推奨サイズから外れたクリエイティブは、トリミングされたり表示が崩れることで、成果を大きく損なうリスクがあります。

そのため、各SNSの広告フォーマットを正しく理解し、設計段階から意識することが、広告効果の最大化には不可欠です。

画像・動画フォーマットの違いと特徴

SNS広告には、主に「画像フォーマット」と「動画フォーマット」の2種類があります。画像フォーマットは、静止画を使ったシンプルな広告形式で、制作の手間が少なく、視認性が高いのが特徴です。短時間で訴求ポイントを伝えやすいため、クリック率を重視するキャンペーンに向いています。

一方、動画フォーマットは、視覚と音声を組み合わせて情報を伝えられるため、ストーリーテリングやブランドイメージの醸成に強みがあります。特にリールやストーリーズなど短尺動画は、エンゲージメントを促進しやすく、ユーザーの印象にも残りやすい形式です。

目的や媒体特性に応じて、画像と動画のどちらを選ぶかを検討することが、広告成果を左右する重要なポイントとなります。

媒体別SNS広告フォーマット一覧

Facebook広告のフォーマットとサイズ

Facebook広告では、以下の主要フォーマットが利用されています。

  • 画像広告(フィード)
     推奨サイズ:1200×628px(アスペクト比1.91:1)
     ファイル形式:JPGまたはPNG

  • 動画広告(フィード)
     推奨サイズ:1280×720px(アスペクト比16:9または1:1)
     推奨秒数:15秒以内
     ファイル形式:MP4またはMOV

  • ストーリーズ広告
     推奨サイズ:1080×1920px(アスペクト比9:16)
     全画面表示に適した縦型動画・画像が必要です。

Facebookは複数の配信面(フィード・ストーリーズ・リールなど)を持つため、配信先ごとにフォーマットを最適化することが重要です。

Instagram広告のフォーマットとサイズ

Instagram広告では、視覚的なインパクトが重要であり、主に以下のフォーマットが活用されます。

  • 画像広告(フィード)
     推奨サイズ:1080×1080px(アスペクト比1:1)

  • 動画広告(フィード)
     推奨サイズ:1080×1080pxまたは1080×1350px
     推奨秒数:最大60秒(短尺の方が効果的)

  • ストーリーズ広告
     推奨サイズ:1080×1920px(アスペクト比9:16)

  • リール広告
     推奨サイズ:1080×1920px
     動画尺:15秒〜30秒が推奨されます。

Instagramはビジュアル中心のSNSであり、スマホ全画面表示に対応する縦型フォーマットが主流です。特にストーリーズとリールは没入感が高く、ユーザーの反応率も高い傾向があります。

X(旧Twitter)広告のフォーマットとサイズ

Xでは、短文投稿にマッチした軽量で視認性の高い広告フォーマットが求められます。

  • 画像付きプロモツイート
     推奨サイズ:1200×675px(アスペクト比16:9)
     ファイル形式:JPG、PNG

  • 動画付きプロモツイート
     推奨サイズ:1280×720px(16:9)または720×720px(1:1)
     最大秒数:2分20秒(短尺推奨)

  • カルーセル広告
     最大6枚の画像や動画をスワイプ形式で表示可能。推奨サイズは画像と同様。

Xはリアルタイム性が高いため、短く・目を引くクリエイティブが有効です。動画も最初の数秒でユーザーの興味を引く構成が求められます。

TikTok広告のフォーマットとサイズ

TikTokは縦型動画が基本で、全画面表示を前提とした設計が必要です。

  • インフィード広告(通常の投稿に混ざる)
     推奨サイズ:1080×1920px(アスペクト比9:16)
     動画秒数:5〜15秒が最適
     ファイル形式:MP4、MOV

  • TopView広告(起動画面で表示)
     同上サイズで、ブランドインパクトが非常に高い形式です。

TikTokではユーザーが短時間でコンテンツを判断するため、「最初の3秒」に集中した構成が効果的です。縦型で音声ONの視聴が多いため、音楽や効果音も重要な要素となります。

YouTube広告のフォーマットとサイズ

YouTube広告は、動画視聴を前提としたフォーマットで、広告尺やスキップ可否によって形式が分かれます。

  • スキッパブルインストリーム広告
     推奨サイズ:1920×1080px(16:9)
     長さ:30秒以内推奨(5秒後スキップ可)

  • バンパー広告(スキップ不可)
     6秒以内、ブランド認知目的に有効。

  • アウトストリーム広告(YouTube外の提携メディアに配信)
     縦型・横型両方に対応。スマホ利用を意識した構成が必要。

YouTubeでは動画の内容・構成・導線設計が極めて重要です。興味を惹くオープニングとブランド印象の残るクロージングが求められます。

フォーマット別に見るメリット・デメリット

画像広告のメリット・デメリット

画像広告は、制作工数が比較的少なく、短期間での出稿が可能な点が大きなメリットです。静止画は一目で情報を伝えられるため、ユーザーの視認性が高く、認知獲得や商品紹介、キャンペーン訴求などに適しています。

また、クリック率(CTR)やリンク誘導を目的とした場合、無駄のない構成で訴求ポイントを強調できる画像広告は効果的です。テキスト要素を最小限にしつつ、ビジュアルで魅力を伝える設計が求められます。

一方で、表現の自由度は動画よりも限定され、短い滞在時間では伝えきれないメッセージがある場合には不向きです。また、SNSユーザーの目に慣れた静止画は、広告感が強くなりやすく、スルーされるリスクも高まります。

静止画は「情報の即時伝達」に優れている反面、「ストーリー性」や「感情訴求」には弱い側面があるため、目的やクリエイティブ戦略に応じた使い分けが重要です。

動画広告のメリット・デメリット

動画広告は、視覚と聴覚の両方を活用できるため、より深い情報伝達や感情訴求が可能です。動きや音声を加えることでユーザーの興味を引きやすく、特に「ストーリー性のある訴求」や「ブランドの世界観表現」に効果を発揮します。

また、近年のSNS利用動向では、動画視聴が日常化しており、短尺動画(5~15秒)での広告配信が主流になりつつあります。TikTokやInstagramリールなどでは、動画広告のエンゲージメントが静止画よりも高い傾向にあります。

しかし、動画広告は制作に時間とコストがかかる点がデメリットです。構成設計・撮影・編集など、複数の工程が必要となり、頻繁なABテストには向きにくい場合もあります。

さらに、冒頭でユーザーの注意を引けなければ、スキップやスルーされるリスクも高く、構成と導線設計が成果を大きく左右します。動画広告は、明確な目的と強い企画性を持って活用することが重要です。

フォーマット選定のポイントと判断基準

目的別で最適なフォーマットを選ぶ方法

SNS広告の成果を最大化するには、広告の目的に応じて最適なフォーマットを選定することが重要です。例えば、商品やサービスの認知拡大を目的とする場合は、動画広告やストーリーズ広告など、インパクトの強い縦型フルスクリーンフォーマットが有効です。

一方で、サイトへの誘導や購入促進といった具体的なアクションを狙う場合には、クリックを誘導しやすい静止画広告やカルーセル形式のフォーマットが効果的です。テキストやCTA(行動喚起ボタン)を明確に配置し、ユーザーの動線を意識した設計が求められます。

また、ブランドイメージの訴求やサービスの背景を伝えるには、ストーリーテリング型の動画フォーマットが向いています。広告の目的に応じて、視認性・没入感・メッセージ量などのバランスを踏まえた選定が必要です。

ターゲットや媒体との相性を考慮する

広告フォーマットを選ぶ際には、ターゲットユーザーの属性や利用メディアの特性にも注意が必要です。たとえば、若年層向けであればTikTokやInstagramなど、動画や縦型コンテンツに慣れている媒体が適しています。この場合は、自然な投稿と馴染むようなストーリーズ広告やインフィード動画が効果的です。

一方で、ビジネス層や比較検討段階にいるユーザーにアプローチしたい場合は、FacebookやX(旧Twitter)での静止画広告や情報重視のコンテンツが好まれる傾向にあります。テキスト情報を補足するカルーセルやカード形式も有効です。

媒体ごとのユーザー行動パターンやUI(ユーザーインターフェース)に合わせて、適切なフォーマットを選定することが、違和感のない広告体験と高いエンゲージメントを実現します。

フォーマット別の成果比較

クリック率やコンバージョン率に違いはあるか?

SNS広告において、フォーマットの違いはクリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)に大きく影響します。たとえば、静止画広告はシンプルかつ情報伝達が早いため、商品訴求やキャンペーンのリンク誘導などにおいて、高いCTRが期待できます。特に限定オファーや期間限定のプロモーションでは、静止画の訴求力が有効です。

一方で、動画広告は、認知獲得やブランドの理解促進に優れており、ユーザーの滞在時間やエンゲージメントが高まる傾向にあります。再生率や最後までの視聴率(完視聴率)は、コンテンツのクオリティに左右されますが、ストーリーテリングを意識した構成でCVRも向上する可能性があります。

媒体ごとにユーザーの接触態度も異なるため、一概に「動画が良い・静止画が悪い」とは言えません。目的・商材・ターゲットによって、成果指標と相性の良いフォーマットを選定することがポイントです。

広告フォーマットの最新トレンド

縦型ショート動画の台頭

近年、SNS広告において特に注目されているのが縦型ショート動画のフォーマットです。TikTokの急成長を皮切りに、InstagramリールやYouTubeショートといった短尺動画コンテンツが各プラットフォームで拡大。広告分野でもこの流れは顕著になっています。

縦型ショート動画は、スマートフォン画面全体を活用できるため、没入感が高く、ユーザーの離脱を抑える効果があります。また、5~15秒という短時間での訴求が求められるため、テンポのよい構成と冒頭のインパクトが極めて重要です。

Z世代を中心に、情報消費が「短く・早く・直感的に」シフトしていることから、縦型ショート動画は今後も主要な広告フォーマットとして存在感を増すと見られています。

カルーセル・スライド形式の再評価

一方で、ここ数年再評価されているのがカルーセル広告やスライド形式の静止画広告です。1枚の画像で完結しない分、ユーザーにスワイプ操作を促すことで、能動的な情報取得を生み出せるという特徴があります。

たとえば、製品比較やステップ型のサービス説明、ビフォーアフターなど、複数の情報を段階的に見せたい場合に非常に効果的です。また、CTR(クリック率)や滞在時間の向上にも寄与するケースが多く見られます。

特にInstagramやFacebookでは、アルゴリズムとの相性も良く、ユーザーの関心に合わせたカルーセル表示が行われやすいため、広告配信の最適化にもつながると評価されています。

今後は「動画+カルーセル」など、フォーマットを組み合わせた広告戦略が増えていくことも予想されます。

クリエイティブ制作時の注意点と推奨設定

画像・動画の解像度・アスペクト比・ファイル形式

SNS広告の成果は、クリエイティブの品質によって大きく左右されます。特に画像や動画の解像度・アスペクト比・ファイル形式は、媒体ごとに異なる仕様があり、それを無視すると表示崩れや品質劣化の原因になります。

代表的な推奨設定:

  • 画像:1200×628px(1.91:1)、1080×1080px(1:1)、1080×1920px(9:16)など

  • 動画:1280×720px以上推奨。9:16(縦型)、16:9(横型)、1:1(正方形)を目的に応じて使い分け

  • 形式:画像はJPG/PNG、動画はMP4/MOVが一般的

解像度が低いと、ぼやけた印象を与えて信頼感が低下します。また、アスペクト比がずれると自動トリミングが発生し、意図したメッセージが伝わらないケースもあります。

媒体別の最新仕様を常に確認し、クリエイティブ制作前にフォーマット要件を必ずチェックすることが基本です。

媒体ごとの文字数制限・テキスト配置

SNS広告では、画像・動画そのものの品質に加えて、「テキストの配置・量」も重要な要素です。視認性やエンゲージメント率を左右するため、以下の点に注意が必要です。

  • Facebook/Instagram:テキストは画面の20%以内が推奨(過剰に文字があると表示抑制される可能性あり)

  • TikTok:ナレーションやキャプションでの訴求が効果的。動画中央にはテキストを重ねすぎない

  • YouTube:動画内テキスト+タイトル・説明欄を活用。冒頭でキーメッセージを提示する構成が◎

また、CTA(Call to Action)の配置も重要です。たとえば、画像の下部や動画のラスト数秒に配置することで、ユーザーの行動導線を設計しやすくなります。

テキストの「量」と「位置」は、視認性・クリック率・スキップ率に直結するため、単なる装飾ではなく、戦略的に設計された要素として扱いましょう。

フォーマットが広告成果に与える影響

SNS広告において、フォーマットの選定は成果に直結する要素です。たとえば、同じコンテンツでも静止画と動画ではユーザーの反応が大きく異なります。これは、視認性・情報伝達のスピード・没入感など、フォーマットによってコミュニケーションの質が変化するためです。

たとえば、静止画フォーマットでは視認性が高く、すぐにメッセージを伝えられる一方、短時間で判断されやすく、スルー率も高い傾向にあります。訴求点が明確で、即時のアクションを狙うキャンペーンには適しています。

一方、動画フォーマットはストーリー性があり、ブランドの世界観や複雑なサービス内容を伝えるのに効果的です。完視聴率が高ければ、エンゲージメント率やブランド好意度の向上にもつながります。ただし、動画の導入が弱いとスキップ率が上がり、逆効果になることもあります。

また、TikTokやInstagramのように動画中心のSNSでは、縦型ショート動画のフォーマットがエンゲージメントに大きな影響を与えています。音楽やテンポ、テキスト演出など、フォーマットに合わせた演出次第で広告成果は大きく変わります。

つまり、広告成果を高めるには、媒体の特性とターゲットの反応を理解し、目的に応じて最適なフォーマットを選ぶことが不可欠です。

まとめ

SNS広告の成果を左右する大きな要素の一つが「フォーマットの選定」です。画像か動画か、縦型か横型か、各SNS媒体における最適なサイズやアスペクト比を把握していなければ、せっかくの広告も本来の効果を発揮できません。

本記事では、Facebook・Instagram・TikTok・X・YouTubeといった主要SNSの広告フォーマットを一覧で解説し、それぞれの特徴や活用ポイントを整理しました。また、フォーマットによる成果の違いや、目的・ターゲットに応じた選定基準、さらには最新トレンドまでを網羅しています。

SNS広告は「とりあえず出す」では成果につながりません。適切なフォーマット選定こそが、限られた広告予算を最大限に活かす鍵となります。ぜひ本記事を参考に、より戦略的なSNS広告運用を実践してください。

現在デジタルマーケティングにおいてお悩みがある方や、
課題を感じているがどうしていいかわからない方向けに
無料でご相談会を実施しております。

まずは自社の現状を知り、可能な改善施策はどういったものがあるのか、
スケジュール、予算感はどのようなものなのか等も含めて
ご説明しますので、お気軽にご相談ください。

ご相談はこちら

監修者プロフィール

平岡 悟

平岡 悟

株式会社センタード 代表取締役

WEBマーケティング歴25年。セプテーニとSBIホールディングスのJVでの金融広告事業をはじめ不動産・人材・旅行・化粧品等多業界広告での経験を経て2010年に株式会社センタードを設立。クライアントワークでWEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの改善設計まで、自社ではSFA/MAを活用したインバウンドマーケティングからインサイドセールスまでを統括。現在も実践の最前線でAIでWEBマーケティングを最適化しサービス強化。1,200社以上の実績と顧客満足度96%、顧客推奨度90%を実現。
詳細プロフィール Xアカウント

関連記事

記事カテゴリタグ一覧

× サービス資料