更新日: 2024.09.02
TikTok広告は、動画クリエイティブに強いSNS広告媒体です。
TikTokが登場した2018年ごろは10代を中心とした若年層が利用するSNSというイメージが強くありましたが、最近では投稿される動画が多様化したことでユーザーの年齢層も幅広くなっています。
この記事ではTikTok広告の特徴・メリット・やり方・手順・運用のポイントについて解説していきます。
関連記事:【入門編】WEB広告(ネット広告)とは?種類と選び方、向いている業界について
目次
TikTok広告は短めの動画広告の配信に向いているSNS広告媒体です。
その特徴を見ていきましょう。
TikTokは10〜20代を中心に人気のSNSです。
ユーザー全体の60%を女性が占めており、女性向け商材の広告配信にも向いています。
ただし若者のユーザーばかりというわけではなく、ユーザーの平均年齢が34歳であることから30~40代のユーザーも一定数存在しています。
幅広い年齢層のユーザーにアプローチが可能で、若年層には特に有効なSNSと言えるでしょう。
TikTok広告には大きく4つの課金方式があります。
インプレッション課金型、クリック課金型、再生課金型、期間契約型の4つです。
インプレッション課金型は1,000回再生を1単位として課金、クリック課金は広告のクリック回数ごとの課金となっており、他のSNS広告とも共通のメジャーな課金方式です。
再生課金型は動画が一定時間以上再生されたときのみ料金が発生する仕組みで、短時間でスキップされた場合は費用がかかりません。
期間契約型は一定期間の広告表示が保証される代わりに、期間に応じて固定の料金を支払う仕組みで、リーチを大きく確保したいときに向いています。
関連記事:TikTok広告とは?メリットや費用相場、課金形態を徹底解説
TikTok広告は大きく5つの種類に分けられます。
起動画面広告は、スマートフォンでTikTokのアプリを起動したときに表示される広告です。
ハッシュタグチャレンジは、企業があらかじめ設定したハッシュタグを使ってユーザーに動画を投稿してもらうキャンペーンを展開できる広告です。
参加するユーザーが増えることで高い拡散性が期待できますが、ある程度まとまった予算が必要です。
インフィード広告は、TikTokの他の投稿の間に挟まるように表示される広告です。
一般の投稿に溶け込むように表示されるため広告と感じられにくいのが強みです。
ブランドエフェクト広告とは、「エフェクト」つまり企業が用意したARのフィルターをユーザーに利用してもらうことで、画面の向こうにいながら商品を体験してもらうことができる広告です。
美容業界などの商材で高い効果が期待できます。
ブランドオークション広告とは出稿しながら予算やターゲティングの設定を調整できる広告のことで、多くのWEB広告媒体で運用型広告と呼ばれるものです。
柔軟性が高く、様々な商材で利用できます。
TikTok広告の出稿方法として、アカウント開設から配信開始までの手順を解説します。
TikTok広告のアカウントを開設するには、まずTikTok Ads Managerにアクセスしてビジネスアカウントを作成します。
本人確認のためにメールアドレスか電話番号が必要になるため用意しておきましょう。
次に広告アカウントを作成します。
会社名や業界などの基本的な情報を入力してアカウントの登録ボタンを押せば広告アカウントの作成は完了です。
その後支払い情報として、自動決済(後払い)か手動決済(前払い)を選択します。
円滑に広告配信を進めたい場合は自動決済がおすすめです。
広告配信の初期設定はまず出稿の目的を決定します。
広告配信の目標は4種類あります。
トラフィック
コミュニティインタラクション
顧客リードの生成
ウェブサイトのコンバージョン数
目的を決定したら配信先のオーディエンスを「カスタムオーディエンス」か「自動オーディエンス」で選択します。
ターゲットとするユーザーがはっきりしている場合は、カスタムオーディエンスで手動でターゲティングを設定することで効率的な広告配信が可能です。
TikTok広告の知見がなくターゲティングを自分で設定することが難しい場合は、システムが自動で最適化を行ってくれます。
次に広告配信で使う予算と配信スケジュールを設定し、最後に支払い方法を設定すれば初期設定については完了です。
広告設定は「ピクセルとイベントの設定」「広告クリエイティブの設定」の2つの設定項目があります。
ピクセルとは、TikTok広告で得られた効果を計測するために必要なタグのことで、イベントとはTikTok広告や自社のウェブサイトを通じてユーザーが行った行動のことです。
ピクセルとイベントの設定は、まず計測したいイベントの内容を選択し、生成された専用のピクセルタグをコピーして自社サイト内に設置するという流れで進めます。
サンクスページの閲覧や購入ボタンのクリックなど計測上重要な行動は、イベントアクションとして個別に設定を行うことで計測が可能になるため設定しておきましょう。
広告クリエイティブの設定は、動画広告となるので動画素材をもとに始められればベストですが、TikTokが用意しているAIを利用して静止画から動画を作成することも可能です。
音楽や字幕も簡単に追加できるので動画制作の知見がなくても広告配信を始めることができます。
広告クリエイティブを保存すると自動で審査が行われ、問題なければ配信がスタートします。
審査には1日程度かかるので配信開始の際は余裕を持って準備しておきましょう。
TikTok広告を運用して効果を高めるためのポイントを紹介します。
TikTok広告では縦長のクリエイティブを使用することが重要です。
TikTokはスマートフォン向けアプリであるので、スマートフォンの縦長の画面サイズを意識しておきましょう。
他の広告媒体でも出稿している場合はスクエアの動画を使っていることが多いかもしれませんが、縦長の動画にすることで画面占有率を高めることができます。
TikTok広告は通常の投稿と同じように表示されるため、投稿と同じようにキャッチーな動画が拡散されやすい傾向にあります。
「広告だから」とあれこれ伝えようとするのではなく、TikTokで投稿される動画を調査して参考にすることで、見てもらいやすい広告を作ることができます。
TikTok広告はユーザーの反応を定期的に確認して改善していくことが大切です。
特に大切なのはエンゲージメント率で、ユーザーのエンゲージメントが多い動画は純粋に見てもらいやすいので費用対効果がよくなりますし、TikTokのアルゴリズム上でも優先的に表示され接触機会を増やしやすくなります。
エンゲージメント率が低い場合は対策を打っていきましょう。
競合が出稿している広告を見て、参考にすることも有効です。
担当者や社内の知見だけではどんな広告を作れば反応が取れるのか、探るのが難しい場合がありますが、競合がTikTok広告で成功しているならその競合の広告を参考にするのが近道です。
その上で、自社ならではの色や訴求にアレンジを加えて改善を重ねていきましょう。
TikTok広告のやり方と運用のコツを解説しました。
TikTokはまだ新しいSNSですが、今後伸びていくことも期待されている媒体ですのでチェックしておくことは大切です。
自社の商材と相性が良さそうであれば積極的に活用していきましょう。
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監修者プロフィール
木島 怜史
株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート
前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。
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