芸能オーディション応募者の獲得を目指す広告施策において、LPの設計と広告配信の連携は極めて重要です。
本事例では、コンバージョン計測ができない状態からスタートしたLPを再設計し、広告運用の精度向上によってCPAを約半分に抑えることに成功した事例をご紹介します。

課題：CV計測ができないLP、広すぎる訴求軸

クライアントは、複数のサービスを案内する既存LPを保有していましたが、広告経由のCV計測ができず、送信ボタンやサンクスページの発火設定もなされていない状況でした。

また、LP上の情報設計が広範囲にわたり、芸能オーディションの応募に特化していないため、コンバージョン導線が曖昧になっていました。

施策：LP設計の見直しと広告運用の連携最適化

LPの再構築と計測環境の整備

弊社でLPの制作を一から行い、広告からの遷移を前提とした導線設計を反映。

芸能オーディションへの応募に特化したシンプルな訴求内容とし、ユーザーが迷わず行動できる構成に変更しました。

また、Googleタグマネージャー等を活用し、送信ボタンやサンクスページでのCV計測が可能な状態を構築。これにより、PDCAを回せる体制が整いました。

時間帯別入札調整による効率化

芸能志望層の行動パターンをもとに、クリック率の高い時間帯に配信を集中させる時間帯別入札を実施。

広告配信効率を最大化し、無駄なコストを抑制しました。

LPの継続的改修と回遊性強化

コンバージョンユーザーの行動分析をもとに、LPのファーストビュー、CTAの文言、導線設計を改善。

さらに、関連情報へのリンクやFAQセクションの設置など、ユーザーの回遊性を高める工夫も継続的に実装しました。

バナークリエイティブの季節対応

訴求の鮮度を保つため、広告バナーは季節や応募時期に合わせて定期的に更新。

視認性の高いバナーを用意し、潜在層へのアプローチを強化しました。

社内連携によるスピード対応

広告運用担当と制作ディレクターが社内で常時連携しているため、LP改善や訴求変更の意思決定・実装スピードが大きな強みとなりました。

トレンドや広告効果の変化に即応できる体制を整備しています。

成果：CPAを約半分に抑制、前年を超える成果に

運用初期はCPAが30,000～60,000円の範囲を行き来していましたが、施策実行後はCPA15,000～30,000円台で安定。
より精度の高い広告配信とCV導線の整備により、限られた予算内でも前年を超える成果を達成しました。

今後の展望

今後は動画訴求やSNS広告とのクロスチャネル施策も視野に入れ、さらに広範な潜在層へのリーチを強化予定です。
また、蓄積されたCVデータをもとに、よりセグメント別のLP最適化と広告配信戦略を構築していきます。