- 業種
- オンラインサービス
CV数増加を目的とした戦略的サイトリニューアル──訴求精度とSEO維持を両立したリニューアル事例
提供サービス
- WEB広告運用代行
- ホームページ制作
- 課 題
- サイトからの問い合わせ数の増加
- 想定顧客層とサイト上のターゲットがマッチしていない
- 改善結果
- 顧客層に合わせた訴求内容の改変
- サイトからの問い合わせ数向上
- 旧サイトでの検索上位キーワードからの流入維持
既に一定の検索順位と流入数を確保していた雑貨系EC企業において、次なる課題は「お問い合わせ数(CV)の最大化」でした。
SEO集客の維持を前提に、訴求内容とターゲットニーズとのギャップを見直し、リニューアルを通じてCVR改善を目指すプロジェクトが始動しました。
課題:流入はあるが、CVに繋がらない構造と訴求
既存サイトでは主要キーワードでの上位表示を達成しており、一定の自然検索流入は確保されていました。
しかし、その後のCVに至る割合は低く、サイト訪問者のニーズとの訴求ミスマッチが発生していたのです。
分析の結果、サイト流入者は商材に理解を持つ比較検討層が中心であるにも関わらず、訴求内容は「初学者向けのサービス紹介や基本情報」が中心。ユーザーの検討段階に合致していない情報構成が、CV獲得の妨げとなっていました。
施策:比較検討層向けの情報強化と導線最適化
1. 訴求内容の再構築
ターゲットの検討段階を「比較・選定フェーズ」と定義し、以下の情報を軸に構成を再設計
- 競合他社との違い・優位性
- 顧客企業の活用実績と強み
- サービスの料金体系と導入メリット
「違い」や「根拠」を明示的に伝えるコンテンツ構成に変更することで、意思決定を後押しするUXへ転換しました。
2. SEO評価の維持に向けた慎重な改修
すでにSEO成果を出しているキーワード群においては、検索順位の維持が最重要ミッションでした。
そのため、旧コンテンツの構造とテーマを大きく崩さずに以下を実施
- titleタグ、description、H1の再最適化
- 既存キーワードの含有率と文脈の維持
- ディレクトリ変更時の適切なリダイレクト処理
これにより、SEO順位の大幅な下落を回避しつつ、CVRを高めるためのリニューアルを両立しました。
成果:CVRの向上とSEO順位の維持を両立
リニューアル後、大きな検索順位の変動もなく、各キーワードの上位表示を維持。
加えて、CVRが改善し、問い合わせ件数も増加するという二重の成果を達成しました。
マーケティング視点に立ったコンテンツ再設計と、SEO構造の維持を両立したことで、成果が出ている既存サイトにおけるリニューアルのあるべき形を実現しました。
今後の展望と注意点
当プロジェクトの後、ターゲットと整合性の取れたLPを用いてリスティング広告も導入。広告文とLPの訴求を一致させることで、さらなるCVR向上を実現しています。
一方で、マーケティング知見を持たない制作会社によるリニューアルで流入・CVが激減するケースも少なくありません。成果を出すためには、戦略立案から設計・制作・運用までを一貫して担う体制が不可欠です。