- 業種
- 再生可能エネルギー
「離脱されるサイト」から「滞在したくなるサイト」へ──導線改善と情報設計でアクセスとエンゲージメントを同時に向上
提供サービス
- ホームページ制作
- 課 題
- 全体的な流入数が少なく、直帰率が高い
- サイト内の回遊性が低い
- 改善結果
- 流入数が1.2倍に増加
- 平均エンゲージメント時間が1分以上に伸長
- 直帰率が改善し、ページビューやスクロール数が大幅に増加
あるBtoB企業が運営するコーポレートサイトにおいて、リニューアル前の段階で明らかになっていたのは、流入数の伸び悩みと、ユーザーの早期離脱という2つの大きな課題でした。Webサイトは企業の顔であり、信頼や理解を築く上で欠かせない接点です。にもかかわらず、当時のサイトは、ユーザーが知りたい情報にスムーズにアクセスできず、結果として直帰率が高く、滞在時間も短いという悪循環に陥っていました。
この状況を打破するため、同社はWebサイトの構造とコンテンツを全面的に見直し、より戦略的かつユーザー志向の設計へとリニューアルすることを決断しました。
導線を再設計し「迷わない」サイトへ──TOPページとナビゲーションの見直し
まず初めに着手したのは、TOPページとグローバルナビゲーションの見直しでした。アクセス解析の結果、ユーザーが目的の情報にたどり着けず、そのまま離脱しているケースが多いことが判明したためです。
新たな設計では、ユーザーの目的別にナビゲーションを再構成し、求める情報へ最短でアクセスできる導線を確保しました。また、TOPページにおいては、視線誘導の工夫や主要コンテンツへの入口強化を行い、ファーストビューからの離脱を防ぐ構成へと刷新。これにより、リニューアル前後でユーザー数が1.2倍を超えるまでに改善されました。
導線の改善によってユーザーの動きが滑らかになり、回遊性を高めるベースが整ったのです。
サイト内リンクの最適化で、エンゲージメント時間を大幅改善
ユーザーがサイト内を回遊することで、企業への理解や関心が深まる──その仮説のもと、次に実施したのが内部リンク構造の強化でした。特に注力したのは、関連ページ間の相互リンクの設置と、フッター部分のリンク拡充です。
単なる「リンク数の増加」ではなく、ユーザーの興味の流れに沿った文脈的なリンク設計を心がけたことで、訪問者の平均エンゲージメント時間は1分以上に伸長。これは単なる回遊数の増加ではなく、「自発的に読み進める意志のあるユーザーが増えた」ことの裏付けとも言えます。
コンテンツの充実が直帰率を低下──企業理解を促す設計へ
回遊性を高めるためには、ユーザーにとって有益で理解しやすいコンテンツが不可欠です。そこでリニューアルと並行して、「会社案内」や「納入事例」といった信頼形成に直結する情報コンテンツを拡充しました。
これらのコンテンツは、単なる企業紹介にとどまらず、具体的な実績や提供価値をストーリーとして表現し、ユーザーの関心を深く引き込む役割を果たしています。その結果、直帰率は明確に改善し、ページビューやスクロール数といった指標にも好影響が見られるようになりました。
この改善の背景には、情報設計・視認性・信頼性を三位一体で最適化した戦略的アプローチがありました。