- 業種
- 集合住宅向けネットサービス
サービスサイト22本を統合──Web活用を抜本から見直し、業界トップの成長戦略を支えるサイトへ
提供サービス
- ホームページ制作
- 課 題
- コーポレートサイトが古く、更新性が悪い
- 22の個別サービスサイトが乱立し、ユーザビリティが低い
- ターゲットに向けた効果的なアプローチができていない
- 改善結果
- コーポレートサイトの全面リニューアル
- サービスサイトの統合と最適化
- ターゲットユーザーへの効果的な情報提供と導線設計
集合住宅向けインターネットサービスを展開し、業界をリードするある通信企業。しかし、同社のWebサイト活用は、その業界ポジションに見合わない状態にありました。複数のサイトが乱立し、更新性やユーザビリティに大きな課題を抱えていたのです。
とりわけ、22にもおよぶサービスサイトがそれぞれ独立して存在していたことが、情報の分散とユーザー導線の不備を招いていました。さらに、コーポレートサイトも老朽化し、更新のたびに手間とコストがかかる状態。加えて、デベロッパーや管理会社といった主要なターゲット層に向けた情報提供やコンバージョン導線が十分に設計されておらず、ビジネス成果に直結しにくい状況が続いていました。
そこで同社は、Web戦略の根本的な見直しを決断。22のサービスサイト統合と、コーポレートサイトの全面リニューアルという大規模なプロジェクトに着手しました。
ターゲット別に再構成──統合サイトでユーザー導線を明確化
リニューアルの中心に据えたのは、「統合サービスサイト」の構築です。従来は事業ごとにバラバラに存在していたWebサイトを1つに集約し、デベロッパー、管理会社、管理組合という3つの明確なターゲット層ごとに情報設計を再構築しました。
それぞれのユーザーが必要とする情報に最短でアクセスできるよう、トップページからの導線を整理。ターゲットごとの閲覧目的に合わせてカテゴリを分け、製品情報や導入メリット、事例紹介、FAQなどを階層的に配置することで、情報の可視性と回遊性を大幅に高めました。
この構造は、単に情報の整理にとどまらず、営業プロセスや問い合わせ数の向上にも寄与しています。
更新性と情報鮮度を高める──CMS導入で社内運用も効率化
コーポレートサイトには、WordPressベースのCMSを導入。これにより、広報や各部門が自ら最新情報を発信できる運用体制を整備しました。ニュースリリース、IR情報、部門紹介などのページを容易に更新できるようになり、情報鮮度と発信スピードが大きく向上。
この運用の自立化は、継続的なコンテンツ改善やSEO対策にも好影響を与えており、Webをマーケティング資産として活用する基盤が整いました。
SEO内部対策とコンテンツ戦略で、検索からの接点を創出
同時に進めたのが、SEO施策とコンテンツの最適化です。ターゲットユーザーが検索する語句を詳細に調査し、それらを反映させたページ設計を全体に適用。トップページだけでなく、各サービス詳細ページや導入事例ページにもキーワードを適切に配置しました。
また、ターゲット別に有益とされるコンテンツ──導入プロセスの解説、トラブル事例の解決策、制度面の支援情報など──を充実させ、検索エンジンからの評価とユーザー満足度の双方を高める構成を実現しました。
リニューアルは起点。改善を積み重ねる運用体制へ
サイト公開後も、定期的なアクセス解析を通じて継続的な改善を実施しています。特に注力しているのは、ユーザー行動の可視化とUI/UXの最適化です。
GA4を活用して各ターゲット層の動線を分析し、課題のあるページには構成やCTAの見直しを随時反映。さらに、ユーザーフィードバックを活かしたFAQの更新や、サービス追加に伴うコンテンツ拡充も定期的に行うことで、常に「今の顧客ニーズに応えるWebサイト」として進化を続けています。
サイトは営業とブランディングの中核へ
このサイト統合とリニューアルは、単なるWeb改善にとどまらず、同社のマーケティング戦略における重要な転機となりました。情報の一元化による管理コストの削減、コンテンツの最適配置によるリード獲得力の強化、そして社内外へのブランド訴求の強化。Webサイトを「見せる場」から「成果を出す場」へと転換する成功例となっています。
今後は、問い合わせの質向上や商談化率の改善を見据えたA/Bテスト、ターゲット別のLP展開なども視野に入れ、さらなる成果の最大化を図る計画です。