- 業種
- ライフサービス
SEO戦略で3年間に70倍の自然検索流入──広告依存から脱却したサービス企業の挑戦
提供サービス
- SEOコンサルティング
- 課 題
- 競合と比較して流入数が少ない
- 流入、CVともにリスティング広告に頼ってしまっている
- WEB集客の改善サイクルを回せていない
- 改善結果
- 自然検索経由の流入数増加(約500→約35,000)
- 自然検索経由のCV数増加(約50→約350)
あるサービス業界の企業では、熾烈な競争の中でWeb集客に限界を感じていました。リスティング広告を中心とした集客に頼っていたため、自然検索からの流入はわずかにとどまり、広告費を増やしてもCV(コンバージョン)が頭打ちになるというジレンマに直面していたのです。
さらに、SEO施策の社内体制が整っておらず、改善サイクルが機能していない状態。競合が次々とオウンドメディアやコンテンツマーケティングに取り組む中で、Webからの接点構築に遅れを取っていました。
そこで私たちは、短期的なテクニカルSEOと、中長期的なコンテンツマーケティングを軸に、自然検索からの流入とCV獲得を目指す包括的な戦略を立案し、段階的に施策を実行していきました。
テクニカルSEO対策──検索エンジンに正しく評価される「土台」づくり
最初に着手したのは、Webサイト全体の内部SEO対策です。サイト構造を最適化し、検索エンジンがページの関係性を理解しやすい状態に整備。titleタグやmetaディスクリプションの修正、内部リンクの強化、URL設計の見直しなどを通じて、クローラビリティと評価精度を高めました。
加えて、ページ表示速度の改善、モバイルファースト対応の強化、画像の最適化といった技術的施策を実施し、ユーザー体験の向上も図りました。これにより、検索エンジンとユーザーの両面におけるサイト評価の基盤が整いました。
コンテンツSEOの長期戦略──検索意図に応える情報発信体制へ
続くフェーズでは、ターゲットユーザーの課題や検索意図を深く分析し、それに基づいた高品質な記事コンテンツを定期的に制作・公開していきました。単にキーワードを盛り込むのではなく、ユーザーが「求めていた情報」に自然とたどり着けるよう、構成・語調・CTAまでを戦略的に設計しています。
また、既存コンテンツの定期リライトも実施。情報の鮮度を保ち、検索順位を維持・向上させる仕組みを整えることで、安定的な検索流入の獲得が可能になりました。
このような体制整備により、Webサイトは「蓄積する資産」へと変貌を遂げていきました。
成果:自然検索流入70倍、CV7倍──広告に頼らない持続的な集客基盤を構築
これらの施策を3年間にわたり継続した結果、自然検索からの月間流入数は約500件から35,000件超へと、実に70倍近くまで増加。さらに、CV数も約50件/月から350件/月へと飛躍的に伸長し、リスティング広告に依存しない安定的なWeb集客の土台が確立されました。
特筆すべきは、SEO経由のCV率が高水準を維持している点です。検索ニーズに正しく応えたコンテンツ群が、信頼性と導線設計によってCVへ自然に結びつく流れを生み出しており、営業への送客効率も大きく改善されました。
また、SEO成果を基に広告予算の再配分を行い、コンバージョンポイントを分散化。自然検索と広告との相乗効果により、さらなるCV拡大を達成しています。
成功の鍵は、継続と戦略の一貫性──改善サイクルを内製化する取り組み
この事例の成功要因は、技術的SEOとコンテンツSEOを戦略的に組み合わせ、改善サイクルを止めずに運用し続けた点にあります。社内でのコンテンツ運用体制の強化や、定例の分析・改善プロセスの内製化も、成果の持続性を支える要因となりました。
今後はコンバージョン後のLTV(顧客生涯価値)の最大化や、コンテンツのジャンル別拡充、セミナー連動などの施策も視野に入れ、さらなる成長フェーズへと進んでいます。