見積書はどうやって作る?サイト制作/ホームページ制作の見積書について


自社サイトのリニューアルや制作をする際のお悩みとして「どれくらいの予算でどのような成果物が納品されるかわからない。」「リニューアルの見積もりをもらったが、サイト制作/ホームページ制作の相場がわからず適切な値段なのかよくわからない。」「制作会社の選定基準がわからない。」というお声をよく聞きます。
そんな方に向けて、今回は「実際にどのような情報を制作会社に提供し見積りを作成してもらい、どのようなポイントで制作会社を比較すべきなのか?」というポイントについてお伝えします。

1.見積書の算出方法について

見積書の算出方法は、大きく分けて2パターンあります。一概にどちらが良い/悪いというものではありませんが、算出方法を知ることで見積もりを理解しやすくなります。

①稼働人日での算出方法(工数で算出)

…工数を算出し、人日単価で作業費用を算出します。
工数計算の精度が高ければ、実稼働に見合った金額計算ができるというメリットがあります。一方で、工数算出が属人的であるために、同じ企業でも価格差が生じることもあるというデメリットがあります。
(例)下層ページ10pのデザイン作業は3人日で可能であり、人日単価は5万円。
よって、3人日×5万円=15万円

②納品物での算出方法(制作単価で算出)

…制作するページ数や機能を算出し、ページ単価で作業費用を算出します。
誰にでも分かる明朗会計あり、発注者が納得感を持ちやすい一方で、一律であるために割安割高な作業が生じることもあります。弊社では、この納品物での算出方法を採用しております。
(例)下層ページのデザイン単価は1pあたり1.5万円なので、下層ページデザイン10pの金額は1.5万円×10p=15万円

また、見積書を制作するにあたり、確保できる予算感をある程度事前に把握しておきましょう。最初の段階では”確保できる金額の概算”で問題ありません。悩む場合は、複数の予算パターンで制作会社に提案してもらうことを推奨します。弊社の場合、よくある費用例として以下のようなものがあります。

2.見積書作成の流れ

ここから実際に見積書を作成していきますが、作成の流れは以下のようになります。

STEP1:RFP(提案依頼書)提示/初回打ち合わせ

制作会社と打ち合わせ、あるいは電話でのヒアリングやオリエンテーションを実施します。まずここで、見積り算出に必要な情報をできる限り多く共有します。

STEP2:見積項目洗い出し

制作会社側で、目的達成のために最適な施策・サイト・コンテンツを検討し、制作に必要な工数やページ数などの仕様を明確化します。

STEP3:項目ごとに見積算出

STEP2で洗い出した項目に合わせて、見積り金額の算出を行います。STEP1、2がより詳細に行えていればいるほど、より精度の高い見積り算出が可能になります。

STEP4:見積ご提出(ご説明)

おおよそ数日~1週間ほどで見積書ご提出が可能です。各制作会社からの見積りを受け取り、比較を行っていきましょう。なお、企業提案を含む場合は2週間~1ヶ月程度かかることもあります。
また、精度を高めるためには、制作会社にできる限り多くの情報を共有しましょう。そうすることで見積の各項目が精緻になり、より正確な金額感を把握できたり、値段調整が可能な点なども制作会社側から提案してもらいやすくなったりする場合があります。

先程の見積書作成の流れでもお伝えしましたが、制作会社は見積りを算出するにあたり、様々な内容をヒアリングしています。その一例としては以下のようなものが挙げられます。

  • サイトのページ数はどれくらいを想定しているか(サイト規模)

  • サイト制作/ホームページ制作に使える予算感

  • 最も優先事項が高い目的→最もコストをかけるべき点

  • リニューアル後の運営方法の想定

 

ここで、サイトリニューアル後のフェーズにかかる費用に関しても忘れず想定しておくようにしましょう。
サイトリニューアル後は、更新運用フェーズに移行するため費用が別途発生となり、月額でのご請求となるケースが一般的です。ページ調整やサーバー・ドメイン保守など、公開後からの調整にも別途更新費用が必要になります。

見積算出に必要な情報を出すためには、RFP(提案依頼書:制作会社から良い提案をもらうために達成したい要望をまとめた説明資料)を用意すると良いでしょう。そこまでの詳細な情報が用意できない場合でも、下記の内容程度の情報を準備することを推奨します。

サイト制作/ホームページ制作

…ページ数、制作期間(納期)、更新性(管理画面で更新したいか)

その他(あると精度が上がる)

…サーバーやドメインの用意はあるか、システム構築(ログイン機能)が必要か、問い合わせフォームの構築は必要か、サイトへの集客方法は検討しているか

ページ数などの仕様を確定させるフェーズが要件定義であるため、基本的には要件定義を行ったあとに制作対象の費用が明確に確定します。
また、制作を進める上でページ数の増減がある場合は最終的な納品タイミングで正式な金額が確定することが一般的となります。しかし発注者としては、後から予算が変動すると困る場面もあるでしょう。
ある程度の制作内容増減を見込んで、大幅な変動はない限りは発注時の金額のまま確定とするケースも少なくはありません。その点に不安がある場合は、確定前に一度制作会社に相談してみることを推奨します。
また、弊社ではRFPに関するウェビナーも別途開催しておりますので、よろしければご参加ください。

今回は第1回目として、サイト制作/ホームページ制作時の見積書について概要や大まかな流れをご説明しました。次回は、中身の各項目に関してより詳しくお伝えしていきます。
また、より実践的な見積書作成の内容についてはこちらのセミナーで詳しくお話ししていきます。

「サイト制作の見積書について徹底解説!見るべきポイントや制作会社の選び方をご紹介」のセミナーページへ

 

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