ahrefs(エイチレフス)とは?SEO対策に欠かせない機能を項目別に解説

更新日: 2024.04.15

SEO対策において被リンク分析は重要性を増しており、より使いやすくて便利なツールが求められる時代になったといえます。
ただ分析ツールは多岐にわたり、機能が豊富なものは逆に使いにくく感じることもあります。

大切なのは用途や目的に合わせたツールの絞り込みや選択で、実績豊富なツールの活用にあるのではないでしょうか。
ahrefsはまさに、SEO対策に活躍するツールの1つで、被リンク分析に強い世界的なシェアを持つ実力派です。

ahrefsとは

ahrefsは世界中で60万人以上のユーザーが既に導入している、ワールドクラスのSEO分析ツールで、シンガポールとウクライナで開発され日本語にも対応しています。
自社サイトを始めとして、競合サイトも含む様々なサイトを対象に、被リンク分析をして状況を把握できるのが特徴です。

また検索エンジンで上位に表示されているコンテンツ、想定される流入キーワード、そしてソーシャルメディアの反応に至るまで知ることができます。
ahrefsが持つ被リンクデータは14兆以上という膨大なデータ量を誇りますし、ページURLだけでも1.8兆を超えています。

データベースは常に更新され、データの内容も量も新しくなっていますから、経時的にデータベースの価値が上がっていることが分かります。
ちなみにahrefsのデータ更新は24時間にWEBページ数にして約40億、15分単位でインデックスの更新が行われる頻度です。

一方、インターフェースはユーザーの利便性を考え、様々な角度からSEO分析が行えるようになっています。
ahrefsのトライアルは7日間で7ドルとリーズナブルですし、トライアルの後は希望や予算に合わせて4つのプランから選べます。

エントリープランのライト、標準的なベーシックと上級プランのアドバンス、複数クライアントに対応する必要のある代理店向けのエージェンシープランが用意されています。
いずれのahrefsプランにも共通するのは初期費用がかからないこと、競合ドメイン比較ができて、申込みが僅か3ステップで済むことです。

ahrefsの使い方

ahrefsの使い方は、日本語の公式サイトで7日間7ドルの有償トライアルを選択、メールアドレスや住所、支払い方法を選択して支払情報を登録するのが基本です。
メールアドレスはログインに用いる情報の1つですから、当然ながらahrefsはログインして各種機能を使うことになります。

ahrefsではログイン後のユーザー画面に各機能が集約されているので、使いたい機能に直感的にアクセスできます。
上部にはダッシュボードを始めとした基本的なメニューが並び、メインの画面には対象サイトの対象被リンク数や参照ドメイン、ドメインパワーなども把握可能です。
被リンクやオーガニック検索、被リンク数の多いページなどに関する情報は、画面左のメニューから見られます。

ahrefsでは被リンク数の調査や競合サイトの分析、キーワードの選定や他にも役立つ機能が満載です。
主要な機能は被リンク数調査とキーワードの選定、キーワード選定なので、とりあえずこれらの使い方を覚えるだけでも、ahrefsの理解が深まり活用するきっかけが得られます。
ahrefsは豊富な機能が注目を集めますが、基本的な機能だけでも十分に魅力的ですし、使ってみる価値があるといえるでしょう。

ahrefsの被リンク数調査はGooglebotと基本は同じで、世界中にある約14兆ものリンクを辿るトップクラスの量の情報が対象です。
キーワードの選定は名前の通り、SEOターゲットの選定に有用な機能で、複数の検索エンジンを対象に分析できます。

 

被リンク数調査(サイトエクスプローラー)

ahrefsのサイトエクスプローラーという機能で、ドメインやURLという大まかな単位で、競合するSEO分析を行うことができます。
SEO対策を練る上で気になる競合サイトについて、被リンクや流入キーワードと注力しているコンテンツが一目瞭然になります。
競合がどのようにサイトの運営を行っているのか、ahrefsなら簡単に把握することができます。
勿論、分析対象を自分のサイトに設定することも可能なので、どこからリンクされているか、どのような検索キーワードで流入しているかなどが分かります。

サイトエクスプローラーの被リンク数調査では、左メニューの被リンクを選択することで参照ページやドメインランク、URLランクや参照ドメインとリンク先ドメインなどが並びます。
対象サイトに被リンクを送る総数、オーガニックトラフィック数や検索順位100位以内のキーワードも、ahrefsの手にかかれば丸見えとなります。
いわゆるアンカーリンクのテキストとリンク先URLも丸裸になるので、ahrefsの被リンク数調査からは逃れられないといえるでしょう。

 

競合サイトの分析(コンテンツエクスプローラー)

ahrefsの競合サイト分析はSNSで話題を集めている投稿を調べるのに便利です。
検索キーワードに関連する記事を、5つの項目で詳細に分析することができます。

分析で分かるのは被リンクの強さを意味するDR、被リンクを送るドメイン数の参照ドメイン、オーガニック検索の月間トラフィック予測数などです。
ahrefsなら広告取得時のトラフィックの価値、主要なSNSでシェアされている数も明白です。
具体的にはTwitterやFacebook、そしてPinterestなどで、容易にSNSでの話題性と、話題になっているコンテンツを見つけられます。

競合サイト分析を行えばメディアの運用に、更なる効果が期待できます。
非常に有効な機能のため、トライアルを始めたら競合サイト分析機能も使ってみましょう。
使い方はキーワードを検索窓に入力して分析結果が表示されるまで待つのみとなります。

ahrefsの競合サイト分析は文字通り既に話題を集めている競合サイトとキーワードを探すのに最適な機能です。
分析結果は数字とグラフで視覚的に把握できますし、SNSのシェア順や検索流入順など、並べ替えて表示するのも簡単です。
話題になったタイミング、ソーシャルシグナルまで分かるようになっているので、痒いところに手が届きます。

キーワードの選定(キーワードエクスプローラー)

ahrefsのキーワードの選定は、検索窓に調査したいキーワードを入力して検索ボタンを押すだけです。

結果にはキーワードに関するSEOの難易度や月間検索ボリューム、検索結果でクリックしたユーザー数、クリックしなかったユーザー数の割合も表示されます。
更に、検索キーワードが再び検索される率や、複数ページがクリックされた率なども分かります。検索結果中でユーザーがクリックした総数、リスティング広告のコストの概算まで算出されます。
有料広告と自然検索結果の割合を見れば、その検索キーワードが利益をもたらすかどうかが判断することができます。
入力キーワードを内包する親キーワード、検索ボリュームの大きなキーワードもahrefsなら全部確認することができます。

このように、豊富で多角的に分析できる機能が充実しているため、端的にいえばSEO対策に使うキーワードの難易度を簡単に調べることができます。機能や性能はGoogleのキーワードプランナーに引けを取りませんし、その他のツールを圧倒するほどです。

ahrefsを使えば、目が回りそうなほど膨大なキーワードも分類したり、整理して扱いやすくリストにまとめられます。
関連キーワードは簡単操作で洗い出せますし、結果はCSV形式で出力・保存できるので、MicrosoftのExcelやGoogleのスプレッドシートでも扱えます。
対象のキーワードや検索ボリューム、親キーワードなどが項目別に整理されるため、項目で一覧を並べ替えることも可能です。

 

ahrefsのその他便利機能

ahrefsには特定のサイトを監査する機能があり、アラートを設定することで被リンクの変化がいち早く察知できます。
被リンク数はリアルタイムで把握が行われ、設定した通りに指定のメールアドレスに情報が通知されます。

それからahrefsではサイトの順位を確認するランキング調査機能もあって、競合だけでなく自分のサイトの順位も分かります。
過去の順位も履歴で確認できますし、毎週ごとに指定のタイミングでレポートを送信するように設定も可能です。
ahrefsは便利に活用できるAPIを公開しているので、ahrefsの機能が使えるソフトウェアやアプリの開発もできます。

APIが使えるプログラムであれば、ブラウザの拡張機能からでもahrefsが提供する機能にアクセスしたり、利用できるようになっています。
ソフトウェアやアプリにSEO分析ツールを組み込んだり、特定の機能を使いやすく開発するのも容易です。
ahrefsならサブツールもありますし、まとめてリンクの比較やドメイン・URLの評価、複数URLのまとめて分析機能などが使えます。
標準機能だけでも十分に強力なのがahrefsですが、サイト監査やアラート機能、サイトの順位の変化まで分かる便利機能まで揃っているので圧倒的です。

おまけにAPIの公開、サブツールの存在と、ahrefsの機能の充実はとどまる所を知りません。
他の追随を許さないahrefsはSEO分析ツールに大変おすすめです。

 

ahrefsの注意点

ahrefsはその他のSEOツールと比較してもトップクラスのツールですが、知っておくべき注意点があります。
その1つはクローラーがGoogleと同期しているわけではなく、14兆以上の被リンクデータはahrefsが独自に巡回を行い、データーベースにまとめている点です。
つまり、ahrefsが持つデータはGoogleと同一という保証はなく、Googleサーチコンソールの結果とズレが生じる可能性があるわけです。

もう1つのahrefsの注意点は指標についてです。
ahrefsの分析・調査結果で表示される指標は独自基準に基づくものです。
これはahrefsの指標で評価が高くても、Googleなどの検索エンジンで同様の検索順位になるとは限らないことを意味します。
ahrefsの分析は強力でその結果の指標は参考になりますが、あくまでも参考に留めておくのが無難でしょう。
このようにahrefsには使用上の注意点がありますが、それはGoogleに負けない優れたクローラーと、圧倒的な情報収集や分析能力の裏返しといえます。

しかし、誰もが利用する検索エンジンの分析や指標と一致するわけではないので、その点は頭に入れておく必要があるでしょう。
ahrefsだけ活用する場合、偏った分析や調査結果に至る恐れがあるため、Googleサーチコンソールなどと併用することをおすすめします。

 

5.まとめ

ahrefsはSEO分析ツールの決定版的な製品で、SEO対策になくてはならない機能が基本から一通り網羅されています。被リンクデータは14兆、ページURLは1.8兆以上と保有しているデータ量も膨大で申し分なく、データベースは24時間更新、約40億のWebページも常時更新され、インデックスも15分ごとに更新のため、常にデータの鮮度が保たれている形ですまた、豊富な機能と揺るぎない実績、安定した評価もあり、主要機能で被リンク数調査と競合サイト分析、キーワードの選定が簡単にできるようになっているので、まさにSEO分析ツールの理想形と言えるでしょう。

ユーザー数も世界中に60万人以上いて、日本でもサービスが提供されているので、すぐに使い始められます。日本でも利用しているユーザーは少なくなく、日本語の情報も豊富にありますので、基本から応用まで覚えたり使いこなすのも難しくないはずです。
トライアル利用は7日間7ドル、1日あたり約100円ほどとリーズナブルですから、まずはお試しして本格的な活用を検討しない手はないでしょう。
トライアルでの利用後には、希望や予算に合わせて4つのプランから選ぶことができます。

今回、センタードでSEOの支援を行う際に活用しているツールをご紹介いたしました。
実際に弊社にご依頼いただけますと上記の機能を活用し、競合調査から成約に至りやすいキーワードの選定も可能です。
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監修者プロフィール

木島 怜史

木島 怜史

株式会社センタード WEBマーケティング本部 エキスパート

前職のWEB営業経験を経て、株式会社センタード入社。現在WEBマーケティング本部にて技術統括。 WEBマーケティングの全体戦略設計からWEB広告、SEO、WEBサイトの課題抽出・改善立案までを管轄。 顧客目標としてWEBの目標達成はあくまで通過点と捉え、部分最適化、全体最適化を経てビジネス改善を目指す。 Web Designing誌に「ユーザーの行動特性を捉えたイベント集客施策」「Web戦略全体の視点から広告予算を考察」など寄稿。 「WEB改善の流れがわかる!目標設定とPDCAの考え方講座」など多数のセミナー講師も務める。 ウェブ解析士、GAIQ、Google広告等各種資格保有。業界歴10年以上。

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